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ベトナム語初心者が最初に覚えたい必須30フレーズ|在住者が厳選

ベトナムの路地の食堂で、麺の屋台の店主と笑顔で話す日本人学習者のイラスト

ベトナム語を独学で始めたいけれど、最初にどんなフレーズを覚えればいい?

こんにちは、ハノイのタイベオです。

私がお勧めするのは、まずベトナム人との会話で実際に使う30フレーズを丸暗記して、発音が完璧でなくても話してみることです。

ベトナム語を勉強し始めると、挨拶、お礼、旅行で使う言い方など、覚えたいことがいろいろ出てきます。テキストのフレーズを一つ覚えるだけでも安心できますし、ちゃんと進んでいるという達成感もありますよね。

ただ、語学教材にありがちな網羅的なフレーズや、旅行で使うフレーズは、覚えた安心感はあっても、ベトナム人との最初の会話ではあまり役に立たないこともあります。まず必要なのは、自分が口に出して、最初のやり取りでそのまま使える言葉です。

この記事では、私が現地でベトナム人と話してきた経験を踏まえて、初心者が最初に覚えて口に出すベトナム語30フレーズを選びました。ベトナム語を「語学」としてではなく、「ベトナム人とコミュニケーションするためのツール」と考え、名乗る、尋ねる、反応する、お礼を言う、聞き返す、という短いやり取りに使えるものです。

この記事で目指すのは、「30フレーズを覚えた」「ベトナム人と話せた」という成功体験を積んで、それを次の勉強へのモチベーションにつなげることです。

タイベオ先生

一緒に、まず30フレーズを丸暗記して、ベトナム人と話す最初の成功体験をつかみましょう。

目次

初心者が最初に覚えたいベトナム語30フレーズ一覧

まずは最初に覚えると良い、必須のベトナム語30フレーズを一覧で確認しましょう。「◯◯」の部分には、自分の名前や生まれた年を入れます。

スクロールできます
No.ベトナム語日本語音声
1Chào anh. / Chào chị. / Chào em.こんにちは(相手に合わせて使い分ける)
2Rất vui được gặp bạn.お会いできてうれしいです
3Cảm ơn!ありがとう
4Xin lỗi.すみません・ごめんなさい
5Không sao.大丈夫です・気にしないで
6Vâng.(北部)/Dạ.(南部・ホーチミン)はい
7Không.いいえ
8Hẹn gặp lại.また会いましょう
9Bạn tên là gì?お名前は?
10Tôi tên là ◯◯.私の名前は◯◯です
11Tôi là người Nhật.私は日本人です
12Bạn sinh năm bao nhiêu?何年生まれですか?
13Tôi sinh năm ◯◯.私は◯◯年生まれです
14Bạn làm nghề gì?どんなお仕事ですか?
15Tôi là nhân viên công ty.私は会社員です。
16Bạn có gia đình chưa?結婚していますか?
17Tôi chưa có gia đình.まだ結婚していません
18Tôi đang học tiếng Việt.ベトナム語を勉強しています
19Bạn quê ở đâu?故郷はどこですか?
20Thế à?そうなんだ
21Ăn cơm chưa?ご飯、食べた?
22Ăn rồi. / Tôi chưa ăn.食べました。/まだ食べていません。
23Tôi rất thích món ăn Việt Nam.私はベトナム料理が大好きです
24Ngon quá!おいしい!
25Cái này bao nhiêu tiền?これはいくらですか?
26Cái này tiếng Việt gọi là gì?これはベトナム語で何と言いますか?
27Tôi không hiểu.分かりません
28Bạn nói lại được không?もう一度言ってもらえますか?
29Bạn có thể nói chậm hơn được không?もう少しゆっくり話してもらえますか?
30Tôi hiểu rồi.分かりました

ベトナム語では相手との関係によって「私」「あなた」の言い方が変わります。

そこでこの表では、最初の挨拶のフレーズは anh・chị・em の3つをセットで覚え、ほかの表現は基本の形として tôi(私)と bạn(あなた)を使っています。

最初から全部の呼び方を使い分けようとすると、覚えることが増えて、話し始められなくなります。まずは、この表の形をそのまま覚えてください。呼び方の使い分けは、実際に話しながら少しずつ慣れていけば大丈夫です。詳しい選び方は、ベトナム語の人称の記事で確認できます。

挨拶・お礼・短い返事で会話を始める(1〜8)

会話は、声をかけて、お礼を言って、返事をして、別れるところまでが一続きです。まずはこの8フレーズで、最初の交流の入口と出口をそろえます。

声をかけて、出会いを喜ぶ(1・2)

1.Chào anh. / Chào chị. / Chào em.(こんにちは) 

2.Rất vui được gặp bạn.(お会いできてうれしいです)

1は声をかける挨拶の一言、2は初対面で出会いを喜ぶ一言です。

ちなみに「Rất vui được gặp bạn」なんてベトナム人は誰も言わない、なんていう人もいます。しかし私たちはベトナム人と話す時、お互い外国人同士が異文化交流をするわけです。そういう場面では、ごく自然な流れになります。

タイベオ先生

私たちも、初対面の日本人同士で「お会いできて嬉しく思います」なんてふだん言いませんよね。

Chào〜 は「こんにちは」と訳していますが、実は昼間だけの挨拶ではありません。朝・昼・夜と、一日を通して使えます。テキストでは時間帯ごとに「おはよう」「こんばんは」など別の挨拶フレーズが紹介されることがありますが、ベトナム文化では一日中同じ挨拶です。別れる場面での挨拶にも使われます。

挨拶は、次の3つをセットで丸暗記しましょう。

  • Chào anh.:自分から見て兄くらいの年上の男性に
  • Chào chị.:自分から見て姉くらいの年上の女性に
  • Chào em.:自分から見て弟・妹くらいの年下の相手に

相手に合わせて、この3つを使い分けます。親や祖父母くらいの世代には別の呼び方を使います。呼び方の詳しい選び方は、ベトナム語の人称の記事で確認できます。

タイベオ先生

ややこしければ、最初はChào bạn、もしくはXin chào! でも大丈夫です。

初心者が最初に覚える「シンチャオ」(Xin chào)も挨拶ですが、普段の会話では、Chào anh・Chào chị・Chào em のように相手への呼び方を添えるほうが自然です。

タイベオ先生

私も学び始めのころは、友人に会うたびに Xin chào! と言っていました。でも、ベトナム人同士の日常の挨拶を見て、言い方を変えました。

Xin chào との違いや、相手・場面に合わせた挨拶の使い分けは、ベトナム語の挨拶の記事で詳しく説明しています。

お礼と謝罪、その返事(3〜5)

3.Cảm ơn.(ありがとう)

4.Xin lỗi.(すみません・ごめんなさい)

5.Không sao.(大丈夫です・気にしないで)

3は教えてもらったときなどのお礼、4は謝るときや声をかける前の一言、5は謝られたときの返事です。

Xin lỗi は、聞き返す前に添える一言としても使います。ただ、日本語の「すみません」と、使う場面がすべて同じではありません。

例えば、❌ お礼の「どうも、すみません」❌ 店員を呼ぶ時の「すみませーん」

待ち合わせに遅れた相手が謝ってきたときは、次のようになります。

相手:Xin lỗi.

あなた:Không sao.

Không sao は謝られた場面の返事で、日本語の「大丈夫」のすべての使い方に当てはまるわけではありません。お礼の言い方は、ベトナム語のありがとうで詳しく説明しています。

はい・いいえで返す(6・7)

6.Vâng.(北部)/Dạ.(南部・ホーチミン)(はい)

7.Không.(いいえ)

6の「はい」は、北部では Vâng、南部・ホーチミンでは Dạ がよく使われます。最初は、自分が使う地域に合う片方だけを覚えます。

Vâng や Dạ は、確認や了承などに丁寧に返す「はい」です。

7は、内容を否定する短い返事です。質問ごとの使い分けは、ベトナム語のはい・いいえの記事で詳しく説明しています。

別れるとき(8)

8.Hẹn gặp lại.(また会いましょう)

8は別れ際の一言です。場面に合う別れの挨拶は、ベトナム語の「さようなら」の言い方で紹介しています。

声をかける、お礼を言う、返事をする、別れる。この8フレーズで、会話の入口から出口までがそろいます。

名前を交換して、国籍を伝える(9〜11)

声をかけたら、次は名前を交換して、自分の国籍を伝えます。

名前を尋ねて、名乗る(9・10)

9.Bạn tên là gì?(お名前は?)

10.Tôi tên là ◯◯.(私の名前は◯◯です)

tên は「名前」です。◯◯に自分の名前を入れて、先に声に出しておきます。ちなみにベトナム人は苗字ではなく名前を名乗ります。

実際に尋ねるときは、あなたと相手との関係によって、bạn の部分が別の呼び方に替わります。たとえば、次のようになります。

  • Anh tên là gì?:相手が兄くらいの年上の男性のとき
  • Chị tên là gì?:相手が姉くらいの年上の女性のとき
  • Em tên là gì?:相手が弟・妹くらいの年下のとき

呼び方が変わっても、tên là gì? という名前を尋ねる部分は同じです。この記事で bạn を使っているほかの質問も、相手に合わせて呼び方を替えて使います。

返事の tôi は「私」を表す基本の形です。ただ、ニュアンス的には、やや硬く聞こえるので、実際の会話では、初対面でも相手との関係に合わせて、自分を anh、chị、em などで言います。

ここまでを会話にすると

あなた:Chào bạn.(こんにちは)

あなた:Tôi tên là Nobita.(私の名前はのび太です)

あなた:Bạn tên là gì?(お名前は?)

相手:Em tên là Lan.(私の名前はLanです)

あなた:Rất vui được gặp bạn.(お会いできてうれしいです)

国籍を伝える(11)

11.Tôi là người Nhật.(私は日本人です)

ベトナムに行くと、「韓国人ですか?」(Bạn là người Hàn Quốc à?)や「中国人ですか?」(Bạn là người Trung Quốc à?)と聞かれることがよくあります。そんなときにも、この「私は日本人です」という一文が使えます。

người は「人」、Nhật は「日本」です。実際の国籍に合わせて入れ替えます。

生年・仕事・結婚・故郷の話をする(12〜19)

ここからは、生年・仕事・結婚の質問と返事を組にして覚えます。私がベトナム人と話していて、よく話題になる内容です。相手の故郷を尋ねる表現や、ベトナム語を勉強中だと伝える一言も紹介します。

これらのフレーズを知っておくと、会話を続けるきっかけができます。

生年を尋ねて、答える(12・13)

12.Bạn sinh năm bao nhiêu?(何年生まれですか?)

13.Tôi sinh năm ◯◯.(私は◯◯年生まれです)

sinh は「生まれる」、năm は「年」、bao nhiêu は「いくつ」です。

ベトナムでは、初対面の人から年齢を聞かれることがよくあります。日本の感覚では、いきなり年齢を聞かれてびっくりするかもしれません。

ベトナム語では、相手が自分より年上か年下かで呼び方が変わります。それで年齢そのものを知りたいというより、どちらが年上かを確かめて、どう呼び合えばよいかを知りたい、という背景があるのです。

その判断の基準になるのが、生まれた年です。私が現地で話していても、「いま何歳?」よりも「何年生まれ?」と聞かれることのほうが多いです。

タイベオ先生

ちなみに、「何歳ですか?」は Bao nhiêu tuổi? と言います。

◯◯には、自分の西暦の生年を入れます。

1900年代生まれの場合、日常の会話では「千九百」を省き、下2桁を一桁ずつ読む言い方がよく使われます。1986年生まれなら、86を tám sáu(8・6)と読みます。

Tôi sinh năm tám sáu.(私は1986年生まれです)

2000年以降は、下2桁だけに省略せず、年全体を読みます。2002年生まれなら、会話では次のように言えます。

Tôi sinh năm hai nghìn linh hai.(私は2002年生まれです)

0は không と読みますが、数字の中では、0の位置によって読み方が変わります。2002を省略せずに読むと、hai nghìn(2000)+ không trăm(百の位が0)+ linh hai(十の位が0で、一の位が2)です。生年を伝える会話では、この không trăm を省いて hai nghìn linh hai と言えます。まずは、この短い形をそのまま覚えましょう。

自分の生年に使う数字は、ベトナム語の数字の読み方で確認できます。

40歳を超えると「自分はいま何歳だっけ?」となることもありますが、生年は変わりません。自分の生年の言い方を一度覚えれば、毎年同じ言い方で答えられます。

日本人にとってもストレートに年齢を言うより、生年を伝えるほうが抵抗がないのではないでしょうか。

相手と自分の生年を比べれば、どちらが年上で、生まれた年が何年違うかがすぐに分かります。

自分の親の生年と比べると、相手が親くらいの世代かどうかも見当がつきます。相手との関係が分かるので、呼び方も選びやすくなります。

タイベオ先生

私は個人的に、生まれた年を基準に呼び方を考えるところが、ベトナムらしいなと感じます。

仕事を尋ねて、答える(14・15)

14.Bạn làm nghề gì?(どんなお仕事をされていますか?)

15.Tôi là nhân viên công ty.(私は会社員です)

nghề は「職業」です。「いま何をしているの?」ではなく、職業を聞く質問です。

Tôi là で「私は〜です」、nhân viênは「スタッフ」、công tyは「会社」という意味です。

Tôi là giáo viên. なら、「私は教師です」となります。

giáo viên は教師の例なので、自分の職業の単語を調べて入れ替えます。

日本語教師なら、次のように言えます。

Tôi là giáo viên dạy tiếng Nhật.(私は日本語教師です)

自分の仕事や立場に合う答えを用意します。

ほかには、たとえば次のように答えられます。

仕事・立場答え方の例
会社員Tôi là nhân viên công ty.
学生(大学生)Tôi là sinh viên.
自営業(商売)Tôi kinh doanh tự do.
工場勤務Tôi làm việc ở nhà máy.
レストラン勤務Tôi làm việc ở nhà hàng.
看護師Tôi là điều dưỡng.
エンジニアTôi là kỹ sư.
通訳Tôi là phiên dịch viên.
フリーランスTôi làm việc tự do.
退職済みTôi đã nghỉ hưu.

自営業の例は、「自分で商売をしています」という言い方です。

結婚しているかを尋ねて、答える(16・17)

16.Bạn có gia đình chưa?(結婚していますか?)

17.Tôi chưa có gia đình.(まだ結婚していません)

gia đình は「家族」ですが、ここでは、家庭を持っているか、つまり結婚しているかを表します。親や兄弟がいるかどうかではありません。

既婚なら、Tôi có gia đình rồi.(もう結婚しています)と、事実に合わせて言います。

私の経験では、2,30代の頃は、結婚しているかを初対面でよく聞かれました。一方。40代以降になると、「お子さんは何人いますか?」と聞かれることのほうが多くなりました。

ベトナム語学校の解説にも、会ったばかりの外国人が結婚しているかを聞かれる場面が出ています(Vietnamese Language Studies、2015年)。

「結婚している?」の表現は、聞かれたときに答えるだけでなく、若いベトナム人に自分から尋ねるときにも使えます。中年以降の方は、「お子さんは何人?」の表現が、相手を知るきっかけになります。

Anh có mấy con?(お子さんは何人いますか?)

ベトナム人は、初対面でも結婚や子どものことを普通に聞いてきます。急にこうした質問をされても、びっくりしないでください。

逆に自分から相手に尋ねる場合も、初対面だからといって問題はありません。

学習中だと伝える(18)

18.Tôi đang học tiếng Việt.(ベトナム語を勉強しています)

ベトナム語を勉強していると伝える一言です。私も初心者のころは、このフレーズをよく使っていました。

ベトナム語で話しかけると、「あ、この人はベトナム語を話せる」と思われて、ブワーッと話かられてフリーズしてしまうことがあります。このフレーズは、そうならないための予防線といった感じでしょうか。

あくまでも「勉強中」なのでお手柔らかにね、といった気持ちも込められていますし、「すごいね」「上手ね」と褒めてもらいたい承認欲求の現れなのかもしれません。

故郷を尋ねる(19)

19.Bạn quê ở đâu?(故郷はどこですか?)

相手:Tôi quê ở Nam Định.(私はナムディンの出身です)

ゲアン出身の相手なら、Tôi quê ở Nghệ An.(私はゲアンの出身です)という返事になります。

故郷を尋ねるのは、ベトナム人同士の会話でもよくあるやり取りです。quê は「故郷」、ở đâu は場所を聞く「どこ」にあたります。

生年・仕事・結婚は質問と返事を組にして覚え、自分のことも相手のことも話せるようにします。

食事と相づちで一言交わす(20〜24)

質問に答える以外にも、相手の話を受け止める相づちや、食事の一言があると、会話が続きます。ここでは、相づち、食事の声かけと返事、料理の好み、おいしいの順に使います。

相手の話を受け止める(20)

20.Thế à?(そうなんだ)

相手の話を受け止める相づちで、あとに一言足せる場面で使います。楽しい話にも困った話にも同じ調子で返さず、相手の話に合わせます。

地方によって、言い方は異なりますが、どれも同じニュアンスです。

例:Vậy à / Vậy hả

故郷を尋ねたあとなら、次のようになります。

あなた:Bạn quê ở đâu?

相手:Tôi quê ở Nam Định.

あなた:Thế à?

タイベオ先生

慣れてくると、故郷について会話を広げることもできます。

食事の声かけと返事(21・22)

顔見知りには、質問の形であいさつ代わりに声をかけることがあります。21は食事の前後の声かけ、22はその返事です。

21.Ăn cơm chưa?(ご飯、食べた?)

22.Ăn rồi. / Tôi chưa ăn.(食べました。/まだ食べていません。)

食事済みかどうかに合わせて、事実のほうを返します。まだなら、Tôi chưa ăn.(まだ食べていません)と返します。短く Chưa. とも言えます。

相手から声をかけられたときは、次のようになります。

相手:Ăn cơm chưa?

あなた:Ăn rồi.

返事は Vâng や Không にそろえず、食べたかどうかを rồi や chưa で伝えます。

言語学者の Trương Thị Nhàn 氏は、ベトナム語には質問の形で声をかける挨拶があり、相手との関係や年齢に合わせた配慮が要ると話しています(VOV2、2022年)。年長者や親しくない人に、同じ調子で聞く表現ではありません。

ベトナム料理が好きだと伝える(23)

23.Tôi rất thích món ăn Việt Nam.(私はベトナム料理がとても好きです)

rất は「とても」、thích は「好き」、món ăn は「料理」です。食事の話になったときに、自分の本当の好みを言う一文です。

食べながら感想を言う(24)

24.Ngon quá!(おいしい!)

食事の感想をもっと伝えたいときは、ベトナム語の「おいしい」の言い方も参考にしてください。

食事の話題は、食べる前後の声かけ、食べている最中の感想、料理の好みと、場面を分けて使います。

値段や言葉を尋ねて、聞き返す(25〜30)

指さして値段や呼び名を尋ね、分からなければ聞き返し、分かったら伝える。この6フレーズで、知らない物や言葉に出会っても、会話を止めずにすみます。

値段を尋ねる(25)

25.Cái này bao nhiêu tiền?(これはいくらですか?)

物を指して、値段を尋ねる簡単な文です。ベトナムで買い物しようとすると、値札が貼っていないことが多いので、このフレーズも必須です。

「fifty(50)!」などと、観光地では大抵英語で返事が返ってきます。

しかし、返事の数字を聞き取れないと困る場面も出てきます。数字の読み方はベトナム語の数字の読み方で詳しく解説していますので参考にしてください。

呼び名を教えてもらう(26)

26.Cái này tiếng Việt gọi là gì?(これはベトナム語で何と言いますか?)

目の前の物などを指して、呼び名を教えてもらう文です。tiếng Việt は「ベトナム語」です。

これは、語彙を知らなくても会話が続くキラーフレーズなので、覚えておくと重宝します。

タイベオ先生

私は今でもよく使いますよ。

聞き取れなかったとき(27〜29)

まだ知らない言い方が分からないのは、当たり前です。しかしそれだけで、発音が難しいから自分には無理だ、聞き取りが苦手だからだめだ、とがっかりしなくて大丈夫です!

聞き取れなかったときに、使える順に並べます。

27.Tôi không hiểu.(分かりません)

28.Bạn nói lại được không?(もう一度言ってもらえますか?)

29.Bạn có thể nói chậm hơn được không?(もう少しゆっくり話してもらえますか?)

後ろの二つの bạn も、相手との関係に合わせて替えます。相手が兄・姉くらいの年上なら anh や chị、弟・妹くらいの年下なら em などです。

親や祖父母くらいの年代の相手には別の呼び方があり、ベトナム語の人称の記事で確認できます。

聞き取れなかったと伝えるのは、会話をやめることではありません。会話を続けるための一言です。

分かったと伝える(30)

30.Tôi hiểu rồi.(分かりました)

聞き返して、説明が理解できたときに返す一言です。文末に敬意を表す ạ を添えて、Tôi hiểu rồi ạ. と丁寧に伝える形もあります。

呼び名を聞いて、会話にすると

友人と市場に行き、見慣れない果物の名前を聞く場面はどうでしょう。気に入った果物の名前を覚えておけば、次は一人で買うときにも使えます。

あなた:(トゲのある赤い果物を指して)Cái này tiếng Việt gọi là gì?(これはベトナム語で何と言いますか?)

友人:Chôm chôm.(ランブータンだよ)

あなた:Bạn nói lại được không?(もう一度言ってもらえますか?)

友人:(ゆっくり)Chôm chôm.

あなた:Chôm chôm. Tôi hiểu rồi. Cảm ơn bạn.(チョムチョム。分かりました。ありがとう)

質問に答えるだけでなく、尋ねる一言と、分からないと伝える一言があると、そこで会話を止めずにすみます。

まず30フレーズを丸暗記して、実際に話してみる

私が勧めるのは、ベトナム語の勉強を始めたら、まずこの30フレーズを丸暗記してしまうことです。文法や単語の組み立てを一つずつ考え込まず、日本語の意味と一緒に、フレーズをそのまま覚えます。

  • 名前・生年・職業などを、自分のことに合わせて入れ替える
  • 質問と返事を組にして、繰り返し声に出す
  • 一覧表を見なくても言えるまで、30フレーズを覚える
  • 覚えたフレーズを、実際にベトナム人と話すときに使う

最初の目標が「この30フレーズ」と決まっていれば、どこまで覚えたかが分かります。一通り覚えられたら、それだけでも「できた」という達成感があります。

ベトナム語は発音が難しいと言われますが、最初から発音の練習ばかりを長く続けていても、面白くありません。発音が少しくらい間違っていても、まずは覚えた言葉で話してみてください。発音を完璧にしてから会話を始める必要はありません。実際に使いながら、発音も少しずつ直していけばよいのです。

まず30フレーズを丸暗記して、とにかく話してみましょう。

ベトナム語は語学というより、ベトナム人とコミュニケーションためのツールです。だからこそ、最初に覚える30も、実際のやり取りで使うものを選びました。

覚えた一言が通じた、相手の返事が分かった。そんな小さな成功体験があると、うれしくなります。「30フレーズを覚えられた」という達成感に、「ベトナム人と話せた」という成功体験が重なると、自信になります。もっと話したい、勉強を続けたいというモチベーションにもつながると、私は考えています。

この30を覚えて話してみたら、次は使う場面を増やします。旅行、買い物、カフェでの注文など、自分がやりたい場面のフレーズを必要に応じ覚えていきましょう。

たとえば「ハノイのタイベオ先生」でも、お願いや注文の言い方はベトナム語のお願いします、外出先で場所を尋ねる言い方はトイレはどこですかの記事で説明しています。

フレーズの練習と、発音・文法などの勉強をどう組み合わせるかは、ベトナム語の独学の進め方で学習全体の流れを確認できます。

まとめ

ここまで、初心者が最初に覚えたいベトナム語の必須30フレーズを紹介しました。この記事の選び方の軸は、私が現地で話してきた経験を踏まえて、自分から口に出して使える30にしたことです。

この記事のおさらい
  • 声かけ・お礼・謝罪・返事・別れの8フレーズで、会話の入口から出口までそろえる。はいは、北部の Vâng か南部・ホーチミンの Dạ のうち、使う地域に合う片方を覚える
  • 名前・国籍・生年・仕事・結婚・学習中は、◯◯や例を自分の事実に入れ替えて、自分用の文にする
  • 生年・仕事・結婚は質問と返事を組にして覚える。相手の故郷も、会話の流れに合わせて尋ねる
  • 相づち、食事の声かけと返事、料理の好み、おいしいを、場面を分けて使う
  • 値段や呼び名を尋ね、聞き取れなければ聞き返し、分かったら伝える
  • 最初に30フレーズを丸暗記し、発音の完成を待たずに話してみる。覚えた達成感と、実際に話せた成功体験を、次の学習のモチベーションにする

まずは一覧表の30フレーズを、自分用の返事に入れ替えて丸暗記しましょう。

タイベオ先生

最初は発音が少しくらい間違っていても大丈夫です。

覚えた言葉で、ベトナム人にぜひ話しかけてみてください。

ベトナムの路地の食堂で、麺の屋台の店主と笑顔で話す日本人学習者のイラスト

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