ベトナム人はなぜ豚を窃盗し、自宅で解体するのか?

連日報道されるベトナム人関連の犯罪のニュース。

「豚窃盗に関連」「豚をアパートで解体して丸焼き」「薬物密売に関与」

ここ最近、ベトナム人絡みのニュースを見ない日がありません。

親日で、勤勉で、可愛らしい、といった顔を見せる反面、

嘘つきで、人のものを平気で盗み、残虐性があり、街の平和を脅かす存在という側面も見せているベトナム人。

あなたはベトナム人について、どんな印象をお持ちでしょうか。

ネットでは、ベトナム人に対するステレオタイプな意見で溢れ、偏った見方に導かれようとしています。

その善し悪しについては、ここでは取り上げません。

この記事では、特に「豚窃盗」「豚をアパートで解体」という事件に特に注目して、ベトナム人の性質となぜそういった犯罪が起こるようになったかについて、客観的な視点で考えてみたいと思います。

筆者は個人的にベトナム人と関わるようになって10年以上になります。ベトナムの首都ハノイで、5年ほど技能実習生の送り出し機関にて、日本へ次々送り出されていくベトナム人がどのように教育され、日本へ渡っていってどんな問題にぶつかってきているのかを数々見てきました。妻はベトナム人です。

こういった観点から見た、一般の日本人からは見えてこない、ベトナム人の性格や特徴についてついてシェアできればと思います。

  • ベトナム人はなぜ豚を盗み、自宅で解体するのか?
  • ベトナム人にとって動物=肉
  • 技能実習生の大半は貧しい農村出身

この記事はこういったテーマになります。

目次

ベトナム人はなぜ豚を盗み、自宅で解体するのか?

日本人の感覚からすると、一連の「豚窃盗、解体」のニュースはかなりセンセーショナルなものかもしれません。

でも、ベトナム人の背景を見てみるとまた違った角度から見えてきます。

窃盗とベトナム人

もちろん、窃盗はベトナムにおいても重大な罪です。

ここにおいては、多くのまともなベトナム人は、同胞が日本で犯した窃盗事件が大々的に報道されていることを非常に恥ずかしいことだと感じています。

ただ、そう感じないベトナム人もいます。

だからこそ、ベトナム人による万引、窃盗が後をたたないわけです。

我々日本人からすると、手間ひまかけて家畜を育てている畜産業者の方のことを思うと怒りがこみ上げてきます。

しかし、窃盗を働くベトナム人は自分のしたことを特に悪いとは思っていません。

窃盗を働くベトナム人は、ベトナム国内にもいますが、

彼らは、極めて近視眼的です。

後先のこと、盗まれた人の気持ち、自分が犯した罪が家族に与える影響など、全く気にかけていません。

これを盗めば、今、自分にどんな利益があるか、その一点だけです。

そして、普通の人が持っている良心の感覚が完全に麻痺しているため、その行為を1ミリも悪いと思っていません。

家畜を自宅で解体すること

これに関しては、彼らにとって、ただの日常です。

日本人が、台所で魚を3枚におろすのと同じような感覚です。

日本では、今回の事件でよく耳にする、「と畜場法」という法律によって食肉の解体には制限がありますが、ベトナムの農村では一般的にどこの家庭でも、自分の家で鶏やアヒルや、場合によっては豚もさばきます。

特に農村出身の男性は、誰でも器用にさばきます。

子供の時からそういう環境で育っているからです。

また、小豚の丸焼きは、彼らにとって、最大級のレクリエーションであり、ここ一番でのごちそうです。

もちろん、一人で食べるわけではありません。

大人数でワイワイガヤガヤ食べるのが、ベトナム人にとって、至福のときなのです。

彼らにとっての日常は、日本にとっての異常な世界なのです。

ただ、ここに窃盗が関わっている以上、こうしたことが許されるはずがありません。

でも、彼らにとって、「今楽しい」ことが最重要であって、SNSに写真をアップするときにも後先のことは何一つ考えていません。

ベトナム人にとって動物=肉

日本の都会で生まれ育ったわたしにとって、「肉」とはスーパーで売られている「切り身」でしかありませんでした。

ところが、ベトナムに来て「肉」とは「動物」という命を殺して、切り分けるもの、という現実を何度も見させられることになります。

ハノイの路地に入れば、路上で普通に、鶏が絞められて、血抜きされて、「鶏肉」になりますし、グロテスクに体を半分に切り裂かれた豚が、バイクの後ろに載せられて当たり前のように道路を走っています。

家の近所のローカルの市場へ行けば、犬の姿のまま半分に切られた犬肉が売られています。

これは、レストランの前に繋がれていた水牛ですが、次の日にはさばかれて、料理として振る舞われます。つまり、明日来たら「新鮮な水牛が食べられるよ」という宣伝で繋がれているわけです。

ねこは「かわいい」ではなく「おいしそう」

実習生への日本語授業で猫の写真を見せると、大抵の女の子からは「かわいい」という声が上がりますが、必ず中には「おいしそう」という声も混ざります。

これは、半分冗談のような半分本気のような話です。

ベトナム人は、犬肉のみならず猫肉も食べます。

ハノイから30分ほど行ったところに住む友人は、ねこを放し飼いにしていたところ、近所の人の捕られて、食べられてしまったそうです。

動物という動物はすべて食べる

昔の日本人の感覚なら「肉」=贅沢なもので、庶民は特別な時以外はなかなか口にすることはできませんでした。

普段は、穀物と、野菜と、魚です。

ところが、農村部のベトナム人の感覚では、「肉」=贅沢品、ではなく、必需品、主食に近い感覚になってきます。

なので、生きていくために彼らは、自分たちの周りにいる生き物を食べていきます。

特に、豚肉は彼らにとってなくてはならない栄養源です。耳からしっぽまで、肉を削いだ骨から内臓まで、すべて食べます。

ベトナム人が食用にしている肉

豚肉

鶏肉

水牛肉

牛肉

ヤギ肉

アヒル・鴨肉

ハト肉

ウズラ肉

カエル肉

犬肉

猫肉

虫のサナギ

ネズミ肉

ヘビ肉

ワニ肉

ハリネズミ肉

ダチョウ肉

まだまだあると思いますが、ご覧になっておわかりのように、これらの動物は、全て彼らのまわりで飼われたり生息していたりする生き物です。

つまり、ベトナム人にとって、動物=肉なのです。

なので、豚を家でさばいたり、鴨やアヒルを捕まえて食べてしまうというのは、彼らの感覚で言えば、別に残虐な行為をしている意識はなく、ただただ日常行為なわけです。

技能実習生の大半は貧しい農村出身

現在は違いますが、以前わたしはハノイの技能実習生の送り出し機関で働いていました。

現在では、特に建設関係の職種においては、若いやる気のある世代には人気がなく、募集をかけてもほとんど人が集まりません。

そのため、ブローカーたちは、農村部の学歴のない若者のみならず、既婚で子供もいるような年齢の男性もターゲットにして集めてきます。

そのため、集められてくる若者は不良のような子や、日本語も全然覚えられないオジサンも混じっています。

彼らの週末の楽しみといえば、親戚や近所の人と、ビールやお酒を浴びるように飲みながら、肉を食べるということしかありません。なかには脱法ドラッグもやっている、という話もよく聞きます。

なので、彼らは出国前こそ、しつけ教育を受けますが、日本へ行ってしまえば、あっという間に悪い先輩たちにそそのかされて、元の状態に戻ってしまいます。

そして、会社から姿を消して失踪し、生きていくために人の家畜を盗んで食べ、犯罪に手を染めていくのです。

もちろん、技能実習生の中にはいい子たちもたくさんいて、みんながみんなそうだというわけではありません。

3年の実習期間を楽しく終えて帰ってくる子達もたくさんいます。

また、日本へ行った経験を活かして新たな場で活躍している教え子たちもたくさんいますので、一概に悪い面ばかりがあると言っているわけではありません。

ただ、理由はどうあれ、自分で頑張ると決めて日本へ来た以上、途中で投げ出したり、日本の法を破ったりすることが許されるわけではありません。

日本に合わせた生活ができない(したくない)のであれば、最初から来るべきではありません。

まとめ

ベトナム人にとって家畜を自分たちで解体して食べるのは日常のこと

窃盗が悪いことだという良心が麻痺してしまっている人が犯罪を犯す

ベトナム農村部の人々は家の近くにいる動物はだいたい肉にして食べ、日本へ渡ってくるベトナム人技能実習生の多くは、そうした農村の出身。

これ以上、ベトナム人が悪いことで評判にならないでほしいものです。

最後まで読んでくださりありがとうございました。

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