
ベトナム人の友達や気になる人をかっこいい!って褒めたいけれど、ベトナム語で何て言ったらいいのかな?
ベトナム人の友人とお出かけしたときや、同僚が新しい服を着て髪型をビシッと決めてきたとき、日本語と同じように「かっこいい!」と褒めてあげたくなりますよね。
ベトナム語で「かっこいい」「イケメン」と言いたいとき、まず一番基本となる単語が đẹp trai(デップ チャイ)です。
基本的にはこの đẹp trai を知っておくだけでも十分に通じます。ですが、実はベトナム語には、顔立ちだけでなく「服装や身なりがキマっている」「雰囲気がクールで渋い」「大人の落ち着いた魅力がある」など、相手の良さに合わせて使い分ける様々な「かっこいい」の言い方もあります。
また、ベトナムに住んでるといきなり「Đẹp trai ơi!(ハンサムのお兄さん!)」と声をかけられて思わずドキッとしてしまう……なんていうベトナムならでは嬉しい日常風景もあります。
タイベオ先生シチュエーションに合わせた「かっこいい」の語彙を増やしたくて、記事にまとめています。
では、まずは一番基本となる表現から見ていきましょう。
ベトナム語で「かっこいい」はどう言う?基本フレーズとニュアンスの違い
ベトナム語で男性を褒める言葉には、顔立ちそのものを褒める言葉から、雰囲気、身なり、大人の風格を褒める言葉まで、いくつかのバリエーションがあります。
まずは、絶対に外せない4つの基本単語を押さえておきましょう。
1. 王道の「イケメン・ハンサム」:đẹp trai(デップ チャイ)
誰に対しても使える最も基本的でストレートな表現が đẹp trai です。
単語を分解すると、đẹp(美しい・綺麗)+ trai(男・男の子)という成り立ちになっており、文字通り「美しい男性=イケメン」を意味します。
会話で使うときは、文末に thế(なんて〜なんだろう)や quá(とても)をつけると、感情のこもった自然な褒め言葉になります。
・Anh đẹp trai thế!(お兄さん、かっこいいね! / イケメンだね!)
・Bạn ấy đẹp trai quá.(彼、すごくイケメンだね)
「đẹp」は口を少し横に開きながら、喉を低く抑えて短く発音します。最後の「p」は唇をピタッと閉じて息を止めるのがコツです。「trai」は北部では濁らずに「チャイ」とまっすぐ発音します。
2. クールでイケてる雰囲気:ngầu(ガウ)
顔立ちというよりも、「バイクの乗り方がサマになっている」「さりげない気遣いや行動がスマート」「ファッションが渋い」など、雰囲気や仕草がかっこいい時に使うのが ngầu です。
英語の「cool」にとても近く、特に現地の若者や学生たちの間で日常的によく使われています。
・Nhìn ngầu thế!(すごくクールでかっこいい!)
・Anh ấy ngầu thật đấy.(彼、本当にイケてるよね)
頭の「ng」は鼻濁音です。口を開ける前に、鼻歌を歌うような感覚で喉の奥を鳴らしてから「ンガウ」と発音すると、現地の人に通じる綺麗な音になります。
3. 身なりがビシッとキマっている:bảnh / bảnh bao(バイン / バイン バオ)
髪型をワックスで綺麗にセットしていたり、仕立ての良いスーツや新しいシャツを着ていて「清潔感がある」「キリッとしている」という時にぴったりなのが bảnh(または bảnh bao)です。
結婚式やパーティー、あるいはデートのために気合を入れておしゃれをしてきた友人に対して、男性同士でも照れずに使える便利な褒め言葉です。
・Hôm nay nhìn bảnh thế!(今日、ビシッとキマっててかっこいいじゃん!)
・Mặc bộ này bảnh bao hẳn ra.(この服を着るとすごくキリッとして見えるね)
「bảnh」には「問声調(Dấu hỏi)」がついているため、一度音を少し下げてからクイッと持ち上げるように「バイン?」と発音します。
タイベオ先生語尾を鋭く上げて「バイン(bánh)」と言ってしまうと、肉まん(bánh bao)の発音になってしまうので注意してください。「bảnh bao=キマってるね!」と褒めようとして「肉まん」になってしまわないように(笑)。
ハノイの人がよく使う別の表現がある ハノイの日常会話で「今日ビシッとキマってるね!」「おめかししてるね!」と言いたい時、若い人たちは bảnh bao よりも以下の表現を好んで使います。
- Diện(ディエン): 「Hôm nay diện thế!(今日、オシャレ(おめかし)してるね!)」 服装を褒める際、定番の言葉です。
- Chất(チャット): 「Nhìn chất thế!(カッコいい・イケてるね!)」 元は「品質」という意味ですが、若者〜30代くらいまでが「センスがいい」「クールだ」という意味で多用します。
4. 大人の男の落ち着きと風格:phong độ(フォン ド)
40代や50代以降の落ち着いた大人の男性、あるいは職場の先輩や上司に対して、失礼にならず最高の敬意を込めて褒められるのが phong độ です。
漢字で書くと「風度」となり、品格、落ち着き、健康的な若々しさを兼ね備えたダンディな魅力を表します。目上の男性に đẹp trai と言うと少し軽薄に聞こえてしまう場面でも、この言葉ならスマートに相手を立てることができます。
・Dạo này anh phong độ quá!(最近ますますダンディで素敵ですね!)
・Bác vẫn rất phong độ.(おじさんは今でも本当に若々しくて風格がありますね)
どちらも平らな声調(声調記号なし)と下がる声調(重声調)の組み合わせです。「フォン」を少し高めのフラットな音で伸ばし、「ド」を短く低く落とします。
5. 【番外編】若者・高校生世代:Chất / フレーズでのいじり
ちなみに高校生や20代の若者たちの間では、クールでセンスが良いことを表す言葉として「Chất(チャット)」という言い方のほうがよく飛び交っています。
実際に筆者がSNSで聞いたとこと、若者たちは単語一言よりも、ちょっといじるようなフレーズで「褒める」ことが多いようです。
・Nay chỉn chu thế!(今日やけにきちんとしてるじゃん!)※chỉn chu=身なりが整っている、きちんとしている
・Mới có bạn gái à?(新しく彼女でもできたの?)
おしゃれをしてきた友人に対して、ストレートに「かっこいい!」と言うのではなく、「なんか今日キマってるね、彼女でもできた?」とちょっとイジりながら褒めるのは、万国共通の若者ノリで親近感が湧きますよね。

ベトナムのハンサム事情!現地で本当にモテる「かっこいい男性」の基準
言葉の使い分けが分かったところで、現地では実際にどんな男性が「かっこいい(đẹp trai)」とされているのか、ベトナムのリアルなハンサム事情を覗いてみましょう。
日本と共通する部分もあれば、ベトナムならではの面白い美意識もあります。
1. 王道は「色白で清潔感のある爽やか系」
ベトナムでは伝統的に、男女問わず「肌の白さ(da trắng)」が美しさの大きな基準とされてきました。
東南アジア特有の強い日差しがあるからこそ、日焼けしていない白い肌は育ちの良さや清潔感の象徴として好まれます。そこに韓国ドラマやK-POPの人気も加わり、肌が綺麗でシュッとした爽やかな顔立ちの男性は、いつの時代も絶大な人気を誇ります。
現地の女性同士の会話でも、「彼、肌が白くてすごくイケメン!」といったフレーズがごく自然に飛び交います。
2. 近年の大ブーム!筋肉と「シックスパック(sáu múi)」
そんな「色白・爽やか」に加えて、ここ数年のハノイやホーチミンで急速にモテ基準の主役に躍り出たのが「鍛え上げられた肉体」です。
現在のベトナム都市部では空前のフィットネス(ジム)ブームが巻き起こっており、夕方になると多くの若い男性たちがジムに通い詰めて汗を流しています。
かつては「細身で華奢」な男性も多かったのですが、今や女性たちが熱狂するのは適度に筋肉がついた引き締まった体です。
ベトナム語ではシックスパックのことを、果物の房(ふさ)に例えて sáu múi(サウ ムイ=6つの房)と呼びます。
・Anh ấy có sáu múi đẹp lắm.(彼、シックスパックがすごく綺麗に割れているよ)
ハノイ在住の筆者の個人的な実感としても、ベトナム人男性はとにかく「細マッチョ」が多い印象があります。
プロのボディビルダーのように体が巨大化しているというよりは、もともと無駄な脂肪が少なくスラッとした骨格に、ジム通いや日々の運動で無駄なく筋肉がついているイメージです。薄手のTシャツを1枚サラッと着ているだけでも胸板や腕のラインが綺麗に出ていて、同性の目から見ても「いい体してるなあ、かっこいいな」と素直に感心してしまうことがよくあります。
3. こまめな散髪!ヘアスタイルと清潔感へのこだわり
もうひとつ、ベトナム人を見ていて実感するのが、ベトナム人男性の「髪型へのこだわり」です。
ベトナムの街角には、6万ドン(360円ぐらい)でカットしてくれるローカルな散髪屋があちこちにあります。若い男たちは、割とこまめに通ってサイドを綺麗に刈り上げ、ビシッとセットしてもらっている光景をまいにち見かけます。
タイベオ先生ただ、全員同じ髪型に仕上がります(笑)
ただベトナムはバイク社会なので、ヘルメットをかぶるとどうしても髪が潰れてしまいます。そのため、日本のようにワックスでツンツンにするような髪型は流行っていません。
普段の服装はTシャツや短パンなどラフな人が多い分、「サイドをすっきり刈り上げ、髪型に清潔感があること」が、彼らにとっては「かっこよさ」を決める大きな要素になっています。

ベトナム人同士でも使う?日常での使われ方と褒められた時の返し方
それでは、ベトナム人同士の間では実際にどのくらい「かっこいい」という言葉が飛び交っているのでしょうか。
現地のリアルなシチュエーションと、もし自分が現地で褒められたときに使えるスマートな返し方を見ていきましょう。
1. スタッフからの「Đẹp trai ơi!」を真に受けてはいけない?
ベトナムの会社で働いていると、たまにスタッフから、
・Đẹp trai ơi, giúp em với!(イケメンのお兄さん、これ手伝ってください〜!)
・Hôm nay đẹp trai thế, mua trà sữa cho em đi!(今日すごくかっこいいですね、ミルクティーおごってくださいよ〜)
といった調子で、満面の笑みで声をかけられることがあります。
初めて言われたときは「えっ、自分って現地でモテるのかな……?」と少しドキッとしてしまうかもしれませんが、実はこれ、何かお願いごとを頼みたいときやおねだりをしたいときの「おだて文句」です。
相手をちょっと持ち上げて場の空気を和ませたり、頼みごとをスムーズに通すためのチャーミングな処世術ですので、真に受けて舞い上がらないようにしつつ、「Gì đấy?(どうしたの?/ 何の用?)」と笑顔で突っ込んであげましょう。
2. ベトナム人同士のリアルな褒め合い
では、友人や同僚の間ではどうでしょうか。
日本では男同士で面と向かって「かっこいいね」と褒め合うことはあまりないかもしれません。でもベトナムでは、男性同士でも割と普通に「Đẹp trai」を連発します。
同僚が髪を切ってきたら「Ôi, đẹp trai thế!(おっ、ハンサム!)」と声をかけるし、ちょっとキリッとした服を着ていれば「Hôm nay đẹp trai quá!」と挨拶代わりに言い合います。
タイベオ先生先ほど「bảnh や ngầu を使う」と紹介しましたが、実際には đẹp trai の方が自分はよく使います。
もちろん女性から男性に対しても同じで、髪を切ったり新しい服を着ていれば「Anh đẹp trai thế!」とサラッと言ってくれることもあります。
日本みたいに変に照れたり裏を読んだりする必要はなく、ただの気軽なコミュニケーションとして飛び交っているので、こういうところベトナムっていいなと思います。
3. 「かっこいい!」と褒められたらどう返す?
もしベトナム人の友人や同僚から「Đẹp trai thế!」「Nhìn bảnh thế!」と褒められたら、どんな風に返せばよいでしょうか。
状況に合わせてこんなふうに返してみましょう。
① 素直に感謝を伝えるとき
・Cảm ơn bạn nhé!(ありがとう!)
・Cảm ơn em, em cũng rất xinh.(ありがとう、〇〇ちゃんもすごく可愛いよ)
まずは笑顔でシンプルにお礼を伝えるのが一番自然で好印象です。
② 照れや謙遜を伝えたいとき
・Làm gì có!(そんなことないよ!)
・Quá khen rồi.(褒めすぎですよ)
日本人の感覚として少し謙遜したいときは、この2つがぴったりです。「Làm gì có」は親しい間柄でよく使われるカジュアルな表現です。
③ 親しい仲間と冗談っぽく返したいとき
・Đương nhiên rồi!(当たり前でしょ!)
仲の良い同僚や友人から言われたときは、ドヤ顔でこう返すと場の雰囲気がワッと盛り上がります。

まとめ:相手に合わせた「かっこいい」で自然にベトナム人を褒めてみよう
今回は、ベトナム語で男性を褒める様々な「かっこいい」の表現と、現地のリアルなハンサム事情を見てきました。
最後に、今回紹介した4つの基本フレーズを振り返っておきましょう。
・đẹp trai:顔立ちや容姿そのものを褒める王道のイケメン
・ngầu:バイクの乗り方や行動、雰囲気がクールでイケてる
・bảnh / bảnh bao:髪型や服装など、身なりがビシッとキマっている
・phong độ:大人の男性としての落ち着き、風格、ダンディな魅力
ベトナムの人たちは、日本人に比べて感情や思ったことをストレートに言葉にして伝え合う文化があります。
髪型を変えたときや新しい服を着てきたとき、照れずに「Bảnh thế!」「Đẹp trai thế!」とサラッと声をかけてあげると、相手はパッと笑顔になり、一気に距離が縮まります。
言葉のボキャブラリーを少しずつ広げながら、ぜひ現地の友人や同僚とのコミュニケーションを思いっきり楽しんでみてくださいね。





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