
ベトナムの会社って、お昼休みになるとオフィスの電気が真っ暗になってみんな寝るって本当?
本当です。
ベトナムのオフィスは昼食後は電気を消して、みんなお昼寝します。
日本ではランチタイムといえば、ご飯を食べてコーヒーを飲みながら同僚と談笑したり、スマホを見たりして「起きて過ごす」のが当たり前です。
しかし、ベトナムでは「本気の昼寝」をします。それは、午後もスッキリと働き続けるための絶対に欠かせないエネルギーチャージです。
この記事では、ハノイ在住10年以上・現地で働く筆者が、ベトナムの昼寝文化のリアルな光景やビジネス上のマナーを解説します。
タイベオ先生これからベトナムで働く予定の方や、ベトナム人のたくましい生態に興味がある方の参考にしていただければ嬉しいです。
- オフィスの床にシートを敷いて寝る「本気の昼寝」の実態
- なぜベトナム人は絶対に昼寝を手放さないのか
- バイクの上や階段の踊り場など、街中の凄まじい昼寝スタイル
- 12時〜13時半は連絡NG?知っておくべき暗黙のビジネスマナー
ベトナムでは昼休みに必ず昼寝をする文化がある
日本の会社員にとって、ランチタイムといえば「起きているのが当たり前」の時間ですよね。
お弁当を食べながら同僚と雑談したり、食後のコーヒーを飲みながらスマホをチェックしたり。仮に眠気が襲ってきても、せいぜいデスクでちょっと目を閉じるくらいが限界です。
しかし、ベトナムでは違います。
彼らの昼寝は、ちょっとした休息ではなく「ガチの睡眠」です。
私がハノイで働き始めた頃、お昼休みになって一番衝撃を受けた光景があります。
昼食を食べ終わった12時半を過ぎるとオフィスの電気がパチっと全部消され、真っ暗になったかと思うと、若い女の子のスタッフたちが床にマイシートを敷いて、ごく普通に寝転がって熟睡し始めたのです。
「え、オフィスでそこまで本格的に寝るの?」と驚きましたが、今となってはその合理性に深く納得しています。

というのも、ベトナムの生活環境で働いていると、昼寝をしないとやっていけない体になるからです。
私も、デスクで弁当を食べた後、デスクに突っ伏してノイズキャンセリングのイヤホンでポッドキャストを聴きながら、きっちり20分ほど寝ています。仕事がない休日でも、昼食後は普通にベッドに入ってガッツリ昼寝をするのが習慣です。
タイベオ先生ちなみにベトナム人の妻は、がっつり2時間ぐらい昼寝しています。(なのに夜も眠れる。。)
たとえ10分や20分でも、ふっと寝る時間を確保するだけで、午後の頭のスッキリ具合がまったく違います。ここがポイント。
逆に、昼寝をせずに午後もぶっ続けで働こうとすると、午後のパフォーマンスはとんでもなく落ちてしまいます。
ベトナム人にとっての昼寝は、単なる暇つぶしではなく「午後からのパフォーマンスを最大化するための必須ルーティン」なのです。
なぜベトナム人はこれほどまでに昼寝を大切にするのか?

では、なぜベトナムではこれほどまでに「昼寝」が社会全体に浸透しているのでしょうか。
そこには、ベトナムの暑い気候と朝型社会という、2つの大きな理由があります。
まず1つ目は、強烈な暑さをやり過ごすための生きる知恵です。
ベトナム、特に夏場のハノイは、ただ立っているだけでも体力を奪われるほどの酷暑になります。
一日の中で最も気温が上がる昼下がりに無理して活動するのは、非効率であるばかりか危険ですらあります。だからこそ、一番暑い時間帯は涼しい室内で休む、というのが理にかなっているのです。
そして2つ目は、ベトナム人の朝が異常なほど早いことです。
ベトナムはもともと農業や漁業の国なので、まだ涼しい日の出と共に仕事が始まります。そして日が暮れると仕事はしません。その流れが、現代社会にも引き継がれています。
日本では朝8時や9時に仕事や学校が始まるのが一般的ですが、ベトナムでは朝6時台にはすでに街がフル稼働しています。
タイベオ先生学校も7時半には授業が始まっています。
フォーのお店は朝ごはんを食べる人で満席になり、カフェにも人が溢れ、7時を過ぎれば通勤ラッシュが始まります。
そして11時半には昼食を食べ始めます。
つまり、お昼の12時を迎えた時点で、彼らにとってはすでに「活動開始からかなりの時間が経過している状態」です。
朝早くからフルスロットルで動いているからこそ、お昼休みに一度シャットダウンしてエネルギーを充電しなければ、長い一日を乗り切ることができません。
ベトナムでの昼寝は単なる休憩ではなく、気候とライフスタイルに最適化された見事なサバイバル術と言えます。
ハノイで見かける「凄まじい昼寝スタイル」3選
オフィスの中だけでなく、一歩街中に出ても彼らの「昼寝への執念」を至る所で見ることができます。
ここでは、ハノイの街を歩いていると必ず遭遇する、たくましくも器用な昼寝スタイルを3つご紹介します。
1. バイクの上で器用に寝る「セオム」のおっちゃん

ベトナムあるあるの筆頭格といえば、バイクタクシー(セオム)や配達員の運転手たちの曲芸のような昼寝です。
彼らはハンドルやメーターの上に足を投げ出し、細いサドルの上に仰向けになって絶妙なバランスを取りながら熟睡しています。
「どうしてその姿勢で落ちないの?」と不思議になるほど体幹が安定しており、もはや芸術点すらあげたくなる見事な寝姿です。
2. 階段の踊り場にマイゴザを敷く「掃除のおばちゃん」
オフィスビルやアパートでよく見かけるのが、清掃スタッフのおばちゃんたちの昼寝風景です。
お昼休みになると、廊下の隅や階段の踊り場といった「涼しい場所」を的確に見つけ出し、どこからともなくマイゴザを持ってきて本気で寝ています。
ハノイに来たばかりの頃は「人が倒れている!?」とギョッとしたものですが、今では「今日も気持ちよさそうに寝ているな」と、息を潜めてそっと通るようになりました。
3. ハンモックや木陰をフル活用する人々
ベトナムの郊外には、コーヒーを飲みながら寝られる「ハンモックカフェ(Cà phê võng)」という素晴らしい業態が存在します。
長距離トラックの運転手や外回りの営業マンが、お昼時にここでゆらゆら揺れながら完全に爆睡しています。
また、カフェに入らなくても、公園のベンチや街路樹の木陰など、直射日光を避けられる場所を見つけては、自分のヘルメットを枕代わりにして寝ている人も珍しくありません。
ベトナムの昼休みには連絡を控えるのがマナー?(よくある質問)
まとめ
ベトナムの昼寝文化は、厳しい暑さと朝型社会を乗り切るための、非常に理にかなったエネルギーチャージ法です。
日本から出張や駐在でいらっしゃった方は、最初はオフィスの電気が消えたり、街中で人が寝転がっていたりする光景に驚くかもしれません。
でも一度、騙されたと思って、お昼休みにイヤホンをして10分だけでも目を閉じてみてください。
タイベオ先生昼寝チャージの気持ちよさに気づけば、きっとあなたも昼寝なしでは生きらない体になると思います






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