この記事では、ベトナム語で「今日は暑いですね」を何と言うかご紹介します。
ベトナム語には「暑い」を表す表現が大きく分けて3つあります。
- 暑い
- 日差しが強くてジリジリするような暑さ
- 蒸し暑い
この3つをどのように言うか見ていきましょう。
ベトナム語で「今日は暑いですね」を表す3つの言い方
いわゆる「暑い」
ベトナム語で「暑い」は nóng です。
- nóng は上に上がる声調で、最後の ng は唇を閉じて、カエルのように少し口が膨らんだ状態になります。
この nóng は、気温や室温などの「暑い」の他に、モノや液体などが「熱い」という意味でも使います。
日本語も、発音上はどちらも「あつい」ですね。
シンプルに Nóng quá ! とだけ言ってもいいです。
「あっつ〜!!」という感じです。
ではちょっとひとこと話しかけてみましょう。
Hôm nay trời nóng quá nhỉ. 今日はめちゃくちゃ暑いね。
ホ(ム) ナイー チョイ ノン クワー ニー
ベトナム語で、天気が「暑い」「寒い」「涼しい」など言うときはその前に「天気」を表す trời という言葉をつけて言い表します。
Hôm nay trời nóng quá. 今日は暑い
Hôm nay trời mát nhỉ. 今日は涼しいですね
Hôm nay trời lạnh quá. 今日は寒い
例えば、夏場締め切った部屋の中に入って、「うわっ!なんて暑いんだ!」というときは
Nóng thế! なんて暑いんだ!
ノン テー
といいます。
遠く離れたベトナムの友達と電話で話すときは、
Hôm nay Việt Nam trời có nóng không? 今日ベトナムは暑いですか。
ホ(ム) ナイー ヴィエッ ナーム コー ノン (コ)ホン
と聞いてあげましょう。
日差しが強くてジリジリするような暑さ
ベトナムの日差しは、本当にジリジリ肌を焦がすような強烈な暑さです。
そんなときベトナム人はまた違う言い方をします。
ベトナム語で「日差しが強い(そして暑い)」は nắng です。
- nắng は ナン と上にくいっと上げる発音になります。
- ng は先程の nóng と違って最後に口は空いたままになります。
- 鼻に抜けるように発音します。
nắng は「日差し、日光」という名詞ですが、「日差しが強い」という形容詞としての働きもあります。
Hôm nay trời nắng quá nhỉ. 今日は日差しが強いですね。
ホ(ム) ナイー チョイ ナン クワー ニー
蒸し暑い
ハノイの夏は湿度が高いので、めちゃくちゃ蒸し暑いです。
エアコンのない部屋にいると、本当にゆでダコになって死んでしまいそうになります。
ベトナム語で「蒸し暑い」は oi です。
- o は日本語の「オ」よりも口を大きく開けて発音します。
Hôm nay trời oi quá ! 今日はめちゃくちゃ蒸し暑いなー!
ホ(ム) ナイー チョイ オイ クワー
さて、「蒸し暑い」にもいくつか程度があって、言い表すことができます。
蒸し返るように暑い夏の天気のときのときは oi ả と言います。
次に曇りや熱帯夜のように、日差しはないものの無風状態で、蒸し暑くて汗がダラダラ出るようなときには以下のとおりです。
息苦しいほど蒸し暑くて過ごしにくい日の「蒸し暑い」は oi bức と言います。
ハノイではそんな曇りで oi の日は、大抵夕方からものすごい大雨が降ります。
Trời oi quá, có lẽ sắp có dông. いやに蒸し暑いな、雷雨になりそうだな。
地域によって異なるベトナムの暑さ
「ベトナム」というと「常夏の国」というイメージを持たれるかもしれませんが、それは南部の印象が強いからでしょう。
ベトナムは南北に長い地形をしているので、北と南で気候帯が異なります。
そのため、同じベトナムでもハノイとホーチミンで気候がずいぶん異なってきます。
南部は年中半袖で過ごせますが、北部は一応四季があり、冬は寒いです。
では、地域によって暑さはどのように異なるのでしょうか。
ホーチミンなど南部地域
ベトナム南部は熱帯モンスーン気候に属していて、乾季と雨季があります。
南部の年間平均気温は26℃くらいで、一年を通して25〜30℃くらいの暑い日が続きます。
雨季は5月下旬から6月上旬に始まり、10月に終わります。
11月から4月が乾季にあたり、暑いとは言え、湿度が下がるため、カラッとした暑さになります。
一年で一番暑くなるのは、雨季の始まる前の4〜5月ごろで、強い日差しと80〜90%の湿度で汗がジト〜と流れ出す蒸し暑さになります。
しかし、雨季の雨の降り方は日本の梅雨のようにずっとしとしと降るのではなくて、
午前中は晴れで、午後からスコールのような「マンゴーシャワー」と呼ばれる激しい雨がザーッと短時間で降り、
その後は涼しくなるといった天気が雨季の特徴です。
ハノイなど北部地域
ベトナム北部は亜熱帯気候に属していて、一応四季があります。
とはいっても、冬と春と秋が短く、夏が5〜10月まで続きます。
一年で一番暑くなるのは6月ごろで、気温が40℃を超える日も続き、昼間の外の体感温度は50℃ぐらいです。
また、北部の暑さは、そこに猛烈な湿度が加わってくるので、耐え難い蒸し暑さです。
まさに Oi bức です。
カラッとした暑さに慣れているホーチミンの人が、ハノイに来ると体調を壊すぐらい、猛暑期の北部は暑いです。
その時期は、ハノイでは「ビアホイ」という大衆酒場が盛んで、一杯40円ぐらいの生ビールが本当に美味しい季節になります。
ゲアン〜ダナンなど中部地域
中部はまた少し違った気候になります。
ゲアンやハティンはどちらかと言えば北部よりの気候で、
夏場は日差しに加えて、Gió Lào(ゾーラオ)と呼ばれる、ラオスから吹いてくる熱風の影響が大きく、毎日午前中から正午にかけて猛烈な熱波が襲います。
フエやダナンでは雨季が10月初めから1,2月頃まで続き、少し肌寒い日もあります。
乾季は3月の中頃から9月中頃まで続き、暑くなります。
一年で一番暑くなるのは7〜8月頃で、38〜40℃ぐらいの猛暑が続きます。
まとめ
ベトナム語には「暑い」を表す表現が大きく分けて3つありました。
- nóng 暑い
- nắng 日差しが強くてジリジリするような暑さ
- oi / oi bức 蒸し暑い
ベトナムは地域によって気候が異なり、
ハノイは強烈な蒸し暑さで、ホーチミンはカラッとした暑さ。
暑い日はしっかり水分補給して熱中症にならないように気をつけてくださいね!
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