
ベトナムが好きで、いつか住んでみたい。でも、現地でどんな仕事ができるんだろう。
旅行とは違って、移住となると生活していくための仕事が必要ですよね。今の職歴を生かせるのか、語学に自信がなくても働けるのか、気になることもいろいろあると思います。
日本から転職してベトナムへ移住するなら、まず探したいのは「現地採用」の仕事です。営業、製造業の管理部門、IT、日本語教育など、仕事内容と必要な経験を見比べるところから始めましょう。
タイベオ先生私自身は、2015年に日本語教師としてハノイへ移住しました。これからベトナムで働いてみたい方に、仕事の選び方を考える手がかりになれば嬉しいです。
この記事では、働き方の違い、都市ごとの求人例、応募と就労の条件、給料や待遇、仕事の探し方を順に見ていきます。途中で、私が日本語教師になるために準備したことや、現地で働いた思い出もお話しします。
ベトナム移住の仕事は「現地採用」と「駐在」で違う

ベトナムで働く日本人には、日本の会社から赴任する人もいれば、自分で現地の仕事を探して就職する人もいます。この入口の違いが、仕事選びや待遇にも関わってきます。
現地採用は、ベトナムの企業や現地法人の求人に応募して働く方法です。「ベトナムに住みたいから転職先を探す」という場合は、主にこちらになります。日系企業でも、契約先がベトナム法人なら、その会社の給与・保険・休日などの条件を見て選びます。
駐在は、勤めている会社の海外赴任としてベトナムへ行く方法です。海外勤務手当や住宅、家族の帯同に関する支援は、会社の赴任規程によって決まります。
同じ日系企業で働いていても、現地採用と駐在では待遇が異なることがあります。駐在員の生活を見て、「自分も同じ条件で暮らせる」と考えるより、自分が応募する求人の条件で計画を立てるほうが確実です。
私が見聞きしてきた範囲でも、現地採用では日本人であるという立場上、期待されることが多いです。日本側とのやり取りや日本人顧客の接待、ベトナム人スタッフのマネジメントや育成など、いくつもの役割を担い、かなりストレスの多い現場もあります。
タイベオ先生「営業」「管理職」という名前だけでなく、誰を相手に、どこまで任される仕事なのか。面接では、そのあたりも聞いておくといいでしょう。
このほか、
- 現地で起業する
- フリーランスとして働く
- NGOや国際機関に勤める
- リモートで仕事を続ける
といった選択肢もあります。ただ、移住のためにいきなり起業するのは、資金や事業の見通しを含めてリスクが大きいと私は思います。まずは自分の経験で応募できる仕事を見ながら、ベトナムでどんなふうに働きたいかを考えてみるとよいでしょう。
ベトナム移住の仕事はどの都市で探す?職種と勤務地の違い


ハノイとホーチミンでは、仕事にどんな違いがある?海のあるダナンでも働ける?
住んでみたい街があると、そこで仕事を探したいものです。ハノイとホーチミンはどちらも多様な企業・職種を探す候補になりますし、ダナンにもITの仕事、ハイフォンには工場の管理部門の求人例があります。
まずは、べとわーくの公開ページで見られた仕事を比べてみます。以下は2026年10月に確認した掲載例で、都市ごとの求人数や給与相場を示すものではありません。あくまでも例です。
| 都市・地域 | 掲載されている仕事の例 | 経験・働き方の違い |
|---|---|---|
| ハノイ | 人材会社の営業・マーケティング | 大卒以上、マーケティング経験3年以上、プロジェクト管理経験、日常会話レベルの英語。ハノイ勤務ですが転勤の可能性も記載 |
| ホーチミン | BPO管理者/サービスエンジニア | 前者は業界未経験・語学不問でも大卒と社会人経験3年以上が条件。後者は機械・電気の知見や英語も必要 |
| ダナン | IT開発のビジネスアナリスト | 開発でのBA・PM経験4年以上、大卒、ビジネス英語。顧客と開発チームをつなぐ仕事 |
| ハイフォン | 日系メーカーの人事総務部長 | メーカーの管理部門で実務経験が目安10年以上、大卒。工場の人事・総務をまとめる仕事で、通勤送迎の記載あり |
べとわーくは、ベトナムに特化したローカルの人材会社が運営する転職エージェントで、他社にはないベトナム現地の求人案件が豊富なのが特徴です。
現地で15年以上の紹介実績があるので幅広い業界の求人案件をもっており、経験豊富な日本人アドバイザーがいろいろ相談に乗ってくれます。
ベトナムでの転職をお考えなら、まずはこちらに登録しておくと良いでしょう。
登録は無料で行えます。名前とメールアドレス、希望の条件を記入するだけ。
もしくは希望の案件から応募することも可能です。
ハノイとホーチミンの違いを「北は製造業、南はIT」と一言で分けるより、自分の職歴で応募できる仕事を両方で比べるのがよいと思います。今回の例でも、ハノイは営業にマーケティングを組み合わせた仕事、ホーチミンは業務管理や技術職と、任される内容が違います。
ダナンは、ITのスタートアップが盛んです。上のIT求人のように、これまでの開発経験と英語を生かせる仕事もあります。ダナンで暮らしたい方は、まず希望職種の募集を探し、仕事内容と経験が合うかを見てみましょう。
ハイフォンやハイズオン地域も、仕事探しの対象から外す必要はありません。ただし、工場勤務なら「都市名」より実際の所在地が大切です。送迎付きでも、住まいから乗り場まで行けるかによって、毎日の通勤は変わります。
なお、旧ハイズオン省の地域は現在のハイフォン市に含まれます。求人に古い地名が残っている場合は、勤務先の住所で探すと行き違いを防げます。(参考:JETROの地域表記)
同じ都市でも、内勤、顧客訪問、工場への移動では生活圏が違います。住む場所は、勤務先と勤務時間、通勤手段が分かってから考えると、仕事と暮らしを一緒に組み立てやすくなります。
未経験・語学力に不安があってもベトナムで働ける?
業界未経験歓迎の求人はあります。たとえば、先ほどのホーチミンのサービスエンジニアは「業界未経験歓迎」の募集で、入社後はOJTと技術講習会で業務を学べます。英語も、入社後に身につける意欲があれば、今は簡単な会話レベルで構わないとされています。ただし、大卒と社会人経験3年以上、機械や電気の知見は必須条件です。
ハノイの物流営業のように、必須条件は営業や提案への前向きな姿勢が中心で、業界経験は歓迎条件という求人もあります。
つまり、業界を変えるチャンスはあっても、これまでの仕事の経験まで不要というわけではありません。職種名に詳しくなくても、顧客対応、スタッフ管理、業務改善など、自分が担当してきたことから探すと、応募できそうな仕事を見つけやすくなります。
日本語教師として始めた筆者のキャリア

私自身がベトナム移住のために選んだ職業は「日本語教師」です。
ベトナムへ移住するにあたり、自分にできることは何かと考えた結果、教えることが好きだったので日本語教師として生計を立てていけるよう周到に準備をしました。資格をとり、日本の日本語学校で1年ほど講師としての経験を積んで、2015年にハノイで日本語講師としての仕事を得ることができました。
私がベトナム移住を考えていた2015年当時は、いわゆる「技能実習生」の送り出し業が盛んでした。私が知る範囲でも、日本人の日本語教師が足りず、講師を募集しているところが多くありました。
資格や日本語教育に関する専門知識を持たない年配の方が、講師として働くケースもありました。当時はこの業界はバブルで、ハードルも低かったので、時期も良かったのだと思います。
私が働いていた送り出し機関では、ベトナム各地の田舎から集まった候補生たちが寮生活をしていました。出国までの半年ほどの間に、日本語と日本でのビジネスマナーなどをみっちり教え込みます。
生徒たちやベトナム人先生たちとの交流、いろんな行事や社員旅行などを通して、ベトナム文化を一通り味わうことができて本当に楽しい思い出になりました。
タイベオ先生コロナ禍で学校が閉鎖になったことを機に日本語教師を辞め、現在はIT業界で働いています。
ベトナムで働くための準備も、自分にできることを考えるところから始まります。日本語教師を目指すなら、希望する学校・センターが求める資格や経験、教える相手や授業内容を見ながら、準備することを決めていきましょう。
求人の応募条件と、法律上の就労条件を分ける
仕事に応募できる条件に加えて、適法に働くための手続きも必要です。就労条件は、2025年8月7日施行の政令219/2025/NĐ-CPで改正されています。主な職位の原則は次のとおりです。
| 職位 | 主な学歴・訓練・経験の条件 |
|---|---|
| 専門家 | 大卒相当以上で、予定する業務・職位に適合する実務経験2年以上 |
| 技術者 | 訓練1年以上と対応する実務経験2年以上、または対応する実務経験3年以上 |
出典:JETRO「外国人就業規制・在留許可」。2026年10月13日確認。
専門家には特定分野の別条件があり、管理者などは区分が異なります。労働許可証の免除に該当する場合も所定の手続きがあるため、雇用先に自分の職位と学歴・職歴を伝え、必要な証明書と手続きを整理してもらいましょう。入国・滞在の手続きも別に必要です。
「大学を出ていなければ、どんな仕事もできない」とひとまとめにせず、企業が求める条件と、自分に該当する就労上の区分の両方から考えるのが大切です。
ベトナムの現地採用で給与はいくら?手取りと待遇の確認点

仕事が見つかりそうなら、次に気になるのは「その給料で、どんな暮らしができるか」ですよね。
日本の給料と円換算だけで比べるより、毎月いくら手元に残り、家賃や生活費にどのくらい使えるかを考えると、移住後の生活を想像しやすくなります。
タイベオ先生円安の影響もあってハノイも今は物価がどんどん上がってきています。2026年10月現在、私の相場感ではコンドミニアムの家賃は月6〜7万円ぐらい、安いところで5万円ぐらいです。「ベトナムだから安く暮らせる」時代は終わりました。
以下は、べとわーくの公開求人に記載された給与と待遇です。2026年10月13日に掲載内容を確認した個別例で、ベトナム全体の相場ではありません。
| 仕事 | 月給の記載 | 待遇・働き方 |
|---|---|---|
| ハノイ・日系物流企業の営業 | Gross 2,500 USD相当以上(ベトナムドンで支給。月100 USD相当の住宅手当を含む) | 13か月目給与として基本給1か月分、有給休暇年12日、民間医療保険あり、勤続2年後に一時帰国の航空券を会社負担。試用期間60日は給与85% |
| ホーチミン・日系大手グループのサービスエンジニア | Gross 2,000〜3,000 USD | 8:30〜17:30勤務、土日祝休み、有給休暇年12日、賞与年2回、ビザ・労働許可証の取得費用は会社負担。試用期間2か月は給与85% |
Grossは税金や保険などを差し引く前の額です。たとえばハノイの物流営業の求人には、社会保険(本人負担8%)、医療保険(同1.5%)、個人所得税が本人負担と明記されています。採用担当に手取りの見込みを出してもらい、家賃、通勤、食費、医療、日本へ帰る費用などを差し引いて、自分の希望する暮らしに合うか考えます。USD表記の求人は、実際の支給通貨と換算方法も契約前に聞いておきましょう。
住宅手当がある仕事でも、上限や自己負担によって使える金額が変わります。住居探しのサポートと家賃の会社負担も別です。たとえば、ハイフォンの人事総務部長の求人には「住居探しサポート」とありますが、住居費用は年俸に含まれるという記載です。
勤務時間や出張も、暮らしを大きく変えます。ホーチミンのサービスエンジニアは平日8:30〜17:30の勤務ですが、ハノイやダナンへ飛行機で出張することもあります。ハノイの物流営業も、北部の拠点や顧客先への出張がある仕事です。出張の多さは、家で過ごす時間や週末の予定にも関わるので、給料と一緒に見ておきたいところです。
休日の取り方も、生活に直結します。今回のダナンのIT求人は土日休み、ハイフォンの管理職求人は年8回の土曜出勤という条件でした。同じベトナムでも、職場によって一週間の過ごし方はかなり違います。
タイベオ先生ベトナムの職場では一般的に、土曜日も勤務になるところがあります。週末に旅行を楽しみたい方は、給料と一緒に休日の取り方も見ておきたいですね。
上のホーチミンの給与例には、2025年の年間休日欄が残っています。応募先に今年の勤務カレンダーと最終的な待遇を聞き、「検討」「応相談」の手当は決まるまで収入に含めずに考えてください。
給料の数字だけでなく、住む場所や働く時間まで納得して選べれば、ベトナムでの暮らしも具体的になってきます。
日本に住んでいて、ベトナム転職を具体的に考えている25〜60歳の方には、べとわーくで職歴に合う求人や待遇を相談する選択肢があります。求人ごとの応募条件に合うか、希望する給与でどんな仕事が候補になるかを相談したい方に向いています。
べとわーくで求人を確認し、無料相談へ進むベトナムで仕事を探す手順
「ベトナム 転職」と検索すると、求人や転職情報がたくさん出てきます。その中から、自分ができそうな仕事を絞っていきましょう。企業へ直接応募する方法も、転職支援サービスに相談する方法もあります。

- 職歴と希望を書き出す
何を何年経験し、どんな業務を担当してきたかを整理します。住みたい都市、転職時期、給与の希望も書いておくと、求人と比べやすくなります。最初から全部を満たす仕事を探すより、「譲れない条件」と「相談できる条件」を分けてみましょう。 - 仕事内容と勤務地から求人を比べる
応募条件に加えて、任される業務、勤務先の住所、勤務時間を見ます。日本語教師を目指す方は、日本村の求人情報や日本語教師の集い、学校・センターの募集情報も探してみてください。教える相手が技能実習生なのか、一般の学習者なのかなど、授業の対象も仕事選びの手がかりになります。 - 相談の準備をし、応募・就労・待遇の条件を整理する
履歴書・職務経歴書を用意し、希望する転職時期と条件を伝えられるようにします。学歴・職歴は正確に伝え、就労手続きの支援範囲、手取り、住宅・保険、勤務時間を採用担当と具体的に詰めていきます。内定を受ける前には、合意した内容が契約書や条件通知書にも反映されているか照合します。 - 内定後に、必要な書類と渡航を準備する
雇用先の案内に沿って、就労・渡航に必要な証明書などを用意します。相談用の履歴書とは別に取得が必要な書類もあるので、仕事と渡航時期が決まったら、ベトナム移住前に日本で準備することも参考にしてください。
べとわーくの公式サイトには、ベトナム転職・就職相談の無料案内があります。職歴に合う仕事が分からない、希望する待遇でどんな求人が候補になるか知りたいという方は、WEBから相談へ進む方法もあります。無料の案内は転職・就職相談についてのもので、渡航や書類取得にかかる費用まで含むものではありません。
まずは、自分にできることと、ベトナムでどんな暮らしをしたいかを並べてみてください。仕事が具体的になると、「住んでみたい」という気持ちも、移住の計画へ少しずつ変わっていきます。
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公開情報(本文外)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| SEOタイトル | ベトナム移住でどんな仕事ができる?ハノイで働いてきた筆者が職種・給料・探し方を解説 |
| メタディスクリプション | ベトナム移住で自分にできる仕事を探したい方へ。現地採用と駐在の違い、ハノイ・ホーチミン・ダナン・ハイフォンの求人例、給料と就労条件、探し方を、2015年からハノイで働いてきた元日本語教師が解説します。 |
| URL | https://www.thaibeosensei.com/vietnam-work/(維持) |
| 画像 | アイキャッチ・OGPはIMG-01、手順図はIMG-02(Codex納品物を再利用) |
正本化での変更点:手作業版を土台に、エンジン版からタイトル、起業・フリーランスなどへの筆者の意見、夜勤・出張と暮らしの段落、土曜勤務の吹き出しを移しました。日本語教師の節は「私が働いていた送り出し機関では」と筆者の体験として書き、導入の吹き出しからは後の節と重複する「現在はIT業界」を外しています。
確認したいこと:経歴の一文は、勤務先の呼び方が食い違わないよう「2015年にハノイで日本語講師としての仕事を得ることができました」としています。勤務先を「送り出し機関の日本語センター」などと具体的に書く場合は、実際の名称に合わせて直してください。





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