もし、ベトナム旅行で、ハノイに2日ほど滞在することになったとすれば、何をしたいですか?
旧市街の散策や、買い物、ホーチミン廟などの市内観光。
色々あると思います。
でも、忘れていただきたくないのが、
ハノイの美味しいフォーを食べる
というミッションです。
これはハノイへ来たからには必須項目です!
最近は日本でもフォーが食べられるレストランがたくさんできて随分おなじみになってきました。
でも、そのほとんどが、南部の味付けなんですね。
おいしいけど、パンチがないと言うか、似て非なるものと言うか、かなり日本人受けするようにアレンジされていて、それでいてめちゃくちゃ高い!
何と言っても、牛肉フォーの元祖は北部です。
確かに、ハノイへ行けば、ホテルの朝食から、屋台、外国人向けの高級レストランに至るまでどこででもフォーが食べられます。
でも、せっかくハノイへ来たからには、平均的なレベルのフォーではなく、絶品の美味しいフォーを食べて帰ってください。
今までの概念が覆るほど、衝撃的に旨いです!
この記事では、ハノイ生活を初めて一番最初に衝撃を受けたフォーの名店、「フォーティン」についてご紹介します。
\ 次の連休はフォーを食べにハノイへ行こう!/
ハノイで一番美味しいフォーの店といえばフォーティン(PHỞ THÌN)
もし、ハノイ滞在中に一回だけしか、フォーを食べる機会がないとすれば迷わずこちらの店へ行ってください。もうここ一択です。
“PHỞ THÌN“ です。「フォーティン」ですね。
住所は 13 Lò Đúc です。ホアンキエム湖から少し下ったエリアにあります。
ここは、メニューはたった一つ。牛肉フォーのみ。
潔いですね。牛肉フォーのみで勝負する本格派の店です。
この「フォーティン」は、旅番組なんかでもこれまで何度も取り上げられてきましたので、ご存じの方も多いかもしれません。
この“Phở Thìn”はあまりにも有名になりすぎて、いろんな店が“PHỞ THÌN“を名乗っていますが、完全に別物です。絶対に間違わないでください。(※2023年8月追記:今では、“PHỞ THÌN+”としてチェーン店化していますが、支店は本店より味が落ちます。また、フォーティンは現在、東京にも進出していますが、やはり味は本店に及ばず。本店は13 Lò Đúc です)
元祖のこのお店の近所にも“Phở Thìn”を名乗る店があります。あと、ホアンキエム湖沿いにも“PHỞ THÌN“はありますが、全く味は異なりますのでご注意を!
この写真のところへ行ってくださいよ!
フォーティン・ハノイ本店は衝撃的なおいしさ
以前にわたしの友人がハノイへ遊びに来たとき、初日にこの店へ連れてきたんですが、あまりの美味しさに衝撃を受け、「このフォーを食べられただけで、ベトナムに来た価値がある」とさえ言い放ったほどの一杯です。
これがそのフォーティンのフォーです!
まずは、スープですが、普通のフォーはスッキリしていて、あっさりしたビジュアルなんですが、ひとくち口へ運んだ途端、完全に裏切られます。
とても濃厚なんです。
牛骨でじっくり煮込んだスープが驚くほど濃厚でものすごくコクがあります。まず、このスープでやられます。
次に特筆すべきが、これでもか、というぐらいに入ったネギ(アサツキ)と香草です。日本人の中にはこれは苦手だとおっしゃる方もあるかもしれませんが、まあ、騙されたと思って食べてください。これがめちゃくちゃ甘くておいしいんです。変なネギ臭さもなく、柔らかくてこの濃厚スープにピッタリ合います。香草も入っていますが、これも柔らかくて美味しいです。
それから、忘れてはならないのは牛肉です。お肉の量が他の店に比べて、明らかに多いです。そして、脂身も少なく肉厚もあって本当に美味しいです。
麺であるフォー自身は、その存在を主張せず、スープと良く絡んで、柔らかくてボリュームも満点です。
フォーの注文の仕方
まず店に入って、何杯頼むか伝えます。そして、現金で前払いします。それから席を見つけて、店員が運んできてくれるのを待ちます。
2020年コロナ後では一杯6万5000ドン(約300円)です。数年前まで5万ドン、その前は3万ドンでしたが値上がりしました。ベトナム経済が発展していて仕方のないことですが、なかなかの勢いで値上がりしています。(追記:2023年は7万ドン)
ベトナム語を勉強中の方への補足情報
「一杯」はハノイでは ” Một bát ” と言います。
bát = 丼鉢
何杯頼むかによって、以下の数字を bát の前に言えば通じます。
- một
- hai
- ba
- bốn
- năm
- sáu
- bảy
- tám
- chín
- mười
わからなければ、指のジェスチャーで注文できます(笑)
あと、最近は価格表が店の前に置かれるようになったので、前もって計算できるようになっています。
それから、オプションで卵をつけることもできます。これがなかなかいけるんですよ。私は個人的にいつも頼みます。
「たまご追加ね」は “ Cho thêm trứng nhé ” と言えばOK
たまごは5000ドンです。
あと、揚げパンを追加することもできます。揚げパンは “quẩy” と言います。
フォーの食べ方
フォーティンはいつも大繁盛で、相席になります。
テーブルの上に、ライムやニンニク酢、自家製チリソース、唐辛子などが置かれています。
まずは、ライムを絞って入れましょう。これで、味がきゅっと締まります。あとは、ニンニク酢もちょろっと入れてみてください。味に立体感が出ます。
あとは、お好みです。チリソースは、ちょっとだけ入れるとピリ辛になっておいしさが引き立ちます。でも、入れすぎると、味の原型が無くなってくるので、程々に。
ベトナムでは、ズルズル音を立てて麺を食べるのはNGなので、静かに食べましょう。
ちなみにベトナム人は、レンゲに麺を乗せてからゆっくり食べます。
でも私は、個人的にその食べ方は好きではありません。なんか、おいしさが半減するような気がするんですよね。
なので、音が気にならない程度に、ズルズルやっています(笑)。そのほうが絶対美味しいと思うんだけどなあ。
フォーティン・ハノイ本店の住所と営業時間
フォーティンの住所は 13 Lò Dúc, Hai Bà Trưng, Hà Nội
営業時間は朝5時ごろから午後9時頃ただしスープ切れで閉店。
回転が早いので多少混んでいてもすぐ入れます。
日本みたいに行列を作ることはほとんどありません。
ちなみに2号店をなんと東京の池袋に出しています。
私はまだ食べたことがないんですが、どこまで味が正確に再現できているのか、そこが心配だったりします。
でも、日本で食べる前に、ぜひ本場の味をまず味わっていただきたいと思います。
ハノイへお越しの際はぜひ、食べてみてください。フォーに対する観念が変わりますよ。
ベトナムで一番美味しいフォーはハノイのフォーティンで決まり!
\ そうだ、フォーを食べにハノイへ行こう!/
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