ベトナムに移住する前に準備しておくと良いことをシェアしておくよ

ベトナム移住の前に準備しておくこと

ベトナムへ移住する予定が決まったら、日本にいる間に準備すべきことがたくさんあります。

例えば、ベトナムで就労ビザやワークパーミットを取得するには、各種書類が必要です。具体的には、大学の学位証明書、無犯罪証明書、在職証明書などがあり、これらは新しい職場から準備するよう指示されていることでしょう。

それ以外にも、日常生活に必要なものを準備する必要があります。

この記事では、ベトナム在住10年のタイベオが自分の経験を通して、ベトナム移住を考えている方のために、日本にいるうちに準備しておくべき項目をお伝えします。

中にはベトナムに来てからでは間に合わないものもありますし、日本で買っておいた方がいいよ、なんてものもあります。ベトナムでは日本製は手に入らないことはないですが、輸入品なので割高です。

この記事でわかること
  • ベトナム移住を予定している人が日本にいるうちにやっておくべきこと
  • ベトナム移住者が語る、日本から持ってきて良かったもの
タイベオ先生

渡航直前になって慌てることのないよう、しっかりと計画的に準備を進めてくださいね!

目次

ベトナム移住の前に必ず準備しておくべきこと

まず、日本にいるうちにしっかり準備しておきたいことは以下の点です。

  • 海外旅行保険付きクレジットカード
  • 虫歯の治療
  • 各種サービスの住所変更手続き
  • 楽天モバイル
  • 予防接種(できれば)

それぞれ詳しく解説します。

海外旅行保険付きクレジットカード

海外生活で一番心配なのは、病院へ行った時の高額な診療費です。海外医療保険に入っていなければ、当然、全額負担になります。

そこで役に立つのがクレジットカードに付帯の海外旅行保険です。

これを使えば日本を出てから90日間は、海外で病院にかかった治療費を保険で全額カバーすることができます。事前にカード会社に連絡すれば、キャッシュレスで日本語の通じるグレードの高い病院を案内してもらい、そこで治療を受けることも可能です。

日本を出てから3ヶ月しか使えませんが、それでも日本へ帰ればリセットされますので1年のうち何回か帰国するのであれば、かなり心強い備えになります。

あくまで旅行保険なので、専門の海外医療保険のように滞在期間中全てを補償するものではありません。それでもないよりあった方がマシです。

実際、私もベトナムへ来てしばらくの頃、高熱が出てしまい、会社のスタッフが富裕層向けの私立病院へ連れて行ってくれました。血液検査など受けてかなり高額になったのですが、クレジットカードの海外旅行保険のおかげで全額無料になりました。

タイベオ先生

その時は本当に助かりました。

準備のポイント

  • 複数枚のクレジットカードを用意する(補償額を合算できる場合がある)
  • 自動付帯と利用付帯(旅行の費用の一部をカードで払う必要)の違いを確認する
  • 疾病治療費用が200万円以上のカードを選ぶ
  • キャッシュレス診療に対応しているか確認する
  • エポスカード、楽天プレミアムカード、三井住友カードゴールドなどが人気

社会人であればおそらくすでにクレジットカードはお持ちだと思いますが、年会費無料のクレジットカードを2、3枚余分に作っておかれると何かと安心です。

学生やフリーター、主婦でも審査の通りやすく、年会費無料で海外旅行保険がついているクレジットカードのおすすめは、エポスカードと楽天カードです。

虫歯の治療

ハノイやホーチミンでは日系のデンタルクリニックもありますが、クレジットカードの海外医療保険や一般の海外医療保険が効かないため、めちゃくちゃ高いです。虫歯の治療はもちろんベトナムでも普通にできますが、ローカルの歯医者はどうしても不安です。

私も、ベトナムへ来てから虫歯がひどくなり、あまりの痛さに耐えかねて、日系の「なごみデンタルクリニック」さんに駆け込んだことがありました。日本人の先生で腕も設備も良く、安心して治療が受けられたのですが、実費で20万円以上もかかってしまいました。

日本であれば、3割程度で済んだのに悔やまれるばかりです。

ベトナムへ来る前に、虫歯の治療をしっかりされることをお勧めします。

各種サービスの住所変更手続き

住んでいるアパートや家を引き払うのであれば、銀行やクレジットカードや各種サービスの登録住所を、実家や信頼できる知人の住所などに変更しておくことは重要です。

もし住民票を抜くなら、非居住者扱いになり、国民健康保険はもとより、口座の維持やカードの更新もできなくなる恐れがあるので慎重に決定してください。もし親が元気なら、実家に登録住所を移しておかれると、帰国時に何かと便利です。

これも本人でないとできないことなので、日本にいるうちにしっかり済ませておきましょう。

主な変更手続き

銀行口座

  • 海外転出届を出すと、銀行口座が凍結される可能性がある
  • 実家などの住所に変更しておく
  • インターネットバンキングの設定を確認
  • 通帳やキャッシュカードを整理

証券口座

  • 海外居住者は取引制限がかかる場合が多い
  • 必要に応じて解約や住所変更を検討
  • NISA口座は海外転出すると利用不可になる

クレジットカード

  • 実家などの住所に変更(これをしないとカードが更新した際届かない)
  • 明細書の受取方法をWeb明細に変更
  • 海外利用の設定を確認

携帯電話

  • 解約または楽天モバイルに変更(次項参照)
  • 番号を残したい場合は休止手続きも検討

その他のサービス

  • Amazon、楽天市場などのECサイト
  • サブスクリプションサービス(不要なものは解約)
  • 年金や保険関係の住所変更

住所変更を怠ると、重要な郵便物が届かなくなったりサービスが突然停止したりするリスクがあります。

楽天モバイルを契約

ベトナム移住後も日本の電話番号を維持したい場合、楽天モバイルはおすすめです。楽天モバイルの「Rakuten最強プラン」なら、ベトナムでも3GB以下なら月額1,078円で維持できます。私も使っています。

私は長年、とある格安SIMで無駄に携帯番号を維持して、日本に帰ったときだけ使っていましたが、「Rakuten最強プラン」に乗り替えることで、ベトナムでも日本の番号が繋がるようになって軽く感動しました。

なぜ必要?

ベトナム滞在中も日本の電話番号・SMS認証が必要な場面がある。

何をする?

  • 海外ローミングが可能な楽天モバイルは維持しておくと便利
  • 現地SIMを使う場合も、日本の番号は解約せずデュアルSIM運用が◎(私は1台のiPhoneにベトナムのSIMカードと楽天モバイルのeSIMを入れています)
  • 不要な通信費を避けるため、プラン・データ上限を確認

楽天モバイルのメリット

月額料金が安い

  • データ使用量が3GB以下なら月額1,078円
  • データを使わなければ0円〜(※プランにより異なる)
  • 海外でも追加料金なしで2GBまで使える

日本の電話番号を維持できる

  • SMS認証が必要なサービスに対応
  • 銀行やクレジットカードの本人確認に便利
  • 一時帰国時にすぐ使える

海外ローミングが便利

  • ベトナムを含む70以上の国と地域で利用可能
  • 月2GBまで追加料金なしで使える
  • 速度制限後も128kbpsで通信可能

準備のポイント

  • 移住前に楽天モバイルに乗り換えておく
  • Rakuten Linkアプリで国際通話も無料(一部条件あり)
  • eSIM対応スマホなら現地SIMとの併用が簡単
  • 楽天市場での買い物でポイント還元率がアップ

他のキャリアを解約してしまうと、日本の電話番号を失うことになり、帰国時や日本のサービス利用時に不便です。楽天モバイルなら低コストで番号を維持できます。

予防接種(できれば)

ベトナムは暑い国で蚊も多く、衛生環境もあまり良くないため、A型肝炎や腸チフス、破傷風など危険な感染症にかかるリスクがあります。

外務省ホームページ:https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/asia/viet.html

ベトナムで長期滞在するなら、渡航前にワクチンを打っておかれた方が安全です。特に熱帯気候のホーチミンなど南部や田舎の地域に住まれる予定の方には特に推奨されます。

ワクチンはすぐに効果が出るわけではなく、免疫ができるまで数週間から数ヶ月かかります。そのため、何回かに分けて打ちます。ギリギリだと間に合わないので半年前ぐらいから準備を進めてください。

ちなみに私は予防接種はしませんでした

特に推奨される予防接種と理由は以下の通りです;

  • A型肝炎:食べ物・水(特に加熱処理されていないものや不衛生な屋台の食事、生水、氷などから感染。発熱や黄疸などの症状を引き起こします。2回(+6か月後に3回目)
  • B型肝炎:血液・体液で感染し、ベトナムでは感染者が多いとされています。医療機関での治療や事故、性交渉などで感染するリスクがあります。計3回(初回→4週→5–6か月後)
  • 日本脳炎:蚊媒介。特に農村部への滞在や雨季にはリスクが高まります。3回(初回→4週→1年後)
  • 腸チフス:汚染された飲食物から感染することがあり、高熱や全身倦怠感などを引き起こします。渡航者に推奨

滞在条件により検討

  • 狂犬病:動物接触の可能性/地方・長期滞在なら事前接種を検討。
  • マラリア:地域により予防薬の検討

補足(接種スケジュールの例)

  • A型肝炎:2–4週間間隔で2回、6か月後に3回目
  • B型肝炎:初回→4週後5–6か月後
  • 日本脳炎:初回→4週後1年後
  • 破傷風:初回→3–8週間後1–1.5年後
  • 麻疹/風疹(MR)4週間間隔で2回

詳細は以下のサイトをご参照ください。

https://vaccine-navi.jp/place/place_vietnam/

ベトナム移住する前に日本で買っておくと良いもの

次に、ベトナム生活で私が個人的に日本から持ってきてよかったなと感じているモノをいくつかご紹介します。

これらは、ベトナムではなかなか手に入らないので、気になる商品があればぜひチェックしてみて下さい。

日本から持ってきてよかったもの

  • 電子書籍リーダー
  • 蚊がいなくなるスプレー
  • 常備薬
  • 龍角散のど飴
  • ワイヤレスイヤホン・耳栓
  • サーモスの真空断熱タンブラー
  • 使い捨てカイロ(ハノイ)

電子書籍リーダー(Kindle)

私が個人的に日本で買っといて良かったな、と思っているのがAmazonのKindle(キンドル)です。

ベトナム移住をすると、持ち込める本は限界があり、新しい本を買うこともできません。

私もベトナムへ来るにあたって、紙の本から電子書籍に切り替えました。なんといっても場所をとらないのが最大のメリットです。もちろん電子書籍はスマホやiPadなどのタブレットでも読めますが、小説などの読書好きの方におすすめしたいのが、Amazon Kindleや楽天koboなどの電子書籍リーダーです。

元々、紙の本の方が好きなので電子書籍に切り替えるのはかなり抵抗がありましたが、Kindleやkoboは、目に優しいE Ink(電子ペーパー)ディスプレイを採用しているので、紙の本のような質感と没入感があります。ブルーライトがないので長時間読書しても目も疲れにくいです。

私が買ったのは、Kindle Paperwhiteですが、本当に紙の本のような優しい表示で、最初かるく感動してしまいました。また、とにかく薄くて軽いのでどこにでも持ち運べて、移動時間の暇つぶしにぴったりです。バッテリーの持ちも良く、一回フル充電すると何週間も持ちます。特にベトナムへ来ると、車や飛行機での移動も多くなるので、Kindleがあると、移動時間に本が読めてQOLが爆上がりしました。

バックライトも搭載されているため、暗い場所でも読めます。

AmazonのKindleは、品数も楽天ブックスより圧倒的に多く、頻繁にセールもやっていてポイントも貯まるのでおすすめです。また、プライム会員なら無料で数百冊読めますし、Kindle unlimitedに入れば10万冊以上読み放題です。(ちなみにKindleとkoboは共用できませんので注意してください)

Kindle端末は年に何度かやっているAmazonセールの時に買うと、通常より20〜50%ほど安くなるので断然お得です。

蚊がいなくなるスプレー

つぎにベトナム移住者におすすめの日本アイテムは、1日に1回プッシュするだけで蚊がいなくなるスプレーです。私の住んでいるハノイでは冬でも蚊が多く、網戸もないので割とよく蚊が部屋に入ってきます。ベトナムでは特に、蚊が媒介する日本脳炎やデング熱などの命に関わる危険な感染症があり、甘く見てはいけません。痒いだけでは済まされないのです。

私もベトナムへ来て、デング熱に2回かかってしまいましたが、その時はスプレーを切らしていて油断していました。

このスプレーは、ベトナムでは手に入らないので、日本から持っていかれることをおすすめします。

ちなみに蚊取り線香はベトナムでも買えますよ。

常備薬やサプリなど

ベトナムでも薬局で薬は買えますが、私は個人的に胃腸薬や頭痛薬は日本のものの方が質が高いような気がしています。

またDHCなどの日本のサプリはベトナムでは高級品で富裕層を中心に女性の間で大人気です。

こうした日本製の常備薬やサプリは、ベトナムへ来てから買うとめちゃくちゃ高いので、すごく損した気になります。日本の方がはるかに安いので、しっかり準備しておいてください。

龍角散のど飴

ベトナム、特にハノイは空気が汚いので、大抵の日本人は喉をやられます。私は冬の季節になると、咳がひどくなるので龍角散は必需品です。

龍角散は本当に優れた薬で、中国人も日本のドラッグストアで爆買いしています。

龍角散のど飴も外国人に人気の商品です。日本にいると当たり前すぎますが、ベトナムへ行くと高級貴重品なので、何袋か持っていかれるといいですよ。

龍角散ダイレクトも常備しておくと良いです。

ワイヤレスイヤホン・耳栓

ほとんどの方はもうすでにイヤホンはお持ちだと思いますが、ベトナムは何かとうるさいので、音を遮断するグッズは必須です。

夜も近所のカラオケで眠れなかったりしますし、職場でもどこでもベトナム人はとにかくうるさいので私は静かになりたい時はいつもイヤホーンで騒音公害を遮断しています。

ノイズキャンセリングのついたイヤホンがおすすめです。

私はよく、AirPods Pro 2でアンビエントミュージックを聴いて、仕事に集中しています。

サーモスの真空断熱タンブラー

サーモスの真空断熱タンブラーは、Xで他のベトナム在住者の方々も絶賛されていましたが、実際に使ってみると、その評判は本物でした。

ベトナムの高温多湿な気候でこのタンブラーは、本当に重宝します。たいてい普通のグラスに冷たい飲み物を注ぐと、あっという間に結露で表面がびっしょりと濡れ、机の上が水浸しになってしまいます。でも、サーモスの真空断熱タンブラーなら結露は一切つかず、一晩置いても氷が溶けないほど優秀です。

最後の一滴まで冷えた状態を維持してくれるので、家でビールやジュースを飲む時間が格段に快適になりました。

使い捨てカイロ(ハノイ)

最後にこれは北部に移住される方限定ですが、日本で売っている使い捨てカイロを持っていくと、冬の寒い日に重宝します。ハノイの冬は地味に寒いです。ハノイは基本、ストーブなどの暖房設備がないため、どこへ行っても寒いままをただただ我慢しなければなりません。

また、すべての家屋が石造りなので底冷えがかなり体に応えます。外出するときにポケットにカイロを忍ばせておくとほっこりします。

また、使い捨てカイロなるものはベトナムには存在しないので、ベトナム人は物珍しそうに触ってきます。そんなとき、余分に持ってきといて、分けてあげると結構喜ばれます。

カイロは日本でしか買えないので、もしハノイに移住されるなら、少し持ってきておくと何かと重宝します。(女の子や子供に喜ばれます)

ヒートテックや防寒具はベトナムのUNIQLOでも普通に買えるので、最悪持ってこなくても大丈夫です。

ちなみにホーチミンは常夏なので、防寒具やカイロは全く不要です。

まとめ

海外移住は色々準備しなければならないことが多くて、抜け漏れが起きがちです。ベトナムへ渡った後ではできない準備もこの記事でご紹介しましたので、しっかりチェックして下さいね。

ベトナム移住の前に準備しておくこと
  • 海外旅行保険付きクレジットカード
  • 虫歯の治療
  • 各種サービスの住所変更手続き
  • 楽天モバイル
  • 予防接種(できれば)
ベトナムへ来る前に日本で買っておいたら良いもの
  • 電子書籍リーダー
  • 蚊がいなくなるスプレー
  • 常備薬
  • 龍角散のど飴
  • ワイヤレスイヤホン・耳栓
  • サーモスの真空断熱タンブラー
  • 使い捨てカイロ(ハノイ)

他にも、これあったらいいよ、というモノがあれば、コメントしてもらえると嬉しいです。

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