
20.000.000VND
ベトナム語の数字は桁が多くて、買い物やお金の計算でいつも戸惑ってしまう…
このように悩んでいませんか?
特にベトナムドンのようにゼロが並ぶと、とっさに読み方を間違えそうで不安になりますよね。
実は、ベトナム語の数字は「1から10まで」の基礎と「少しの例外ルール」さえ覚えれば、どんな大きな金額でもパズルのように読めるようになります。
最も重要なコツは、日本語のような「万」区切りではなく、「千(nghìn)」区切りで金額を捉えること。 さらに、ネイティブが市場で多用する「口語の省略形」を知っておけば、聞き取りの焦りは劇的に減ります。
タイベオ先生この記事では、ハノイ在住10年・日常生活をすべてベトナム語で過ごす筆者が、教科書には載っていない実践的な数字と金額の読み方を解説します。
- パズル感覚で覚えるベトナム語数字「1から10」の基本法則
- 読者が必ずつまずく「15・21・25」の不規則変化ルール
- ゼロが多すぎるベトナムドンの簡単な「ケタの切り捨て計算術」
- 現地の市場で使われる「25以上のリアルな省略読み」の聞き取り方
ベトナム語の数字の読み方:基本となる「1から10」
ベトナム語で数字を理解するための第一歩は、なんと言っても「1から10」までを完全に暗記してしまうことです。
「そんな基礎だけで本当に全部読めるの?」と思うかもしれませんが、ベトナム語の数字はとても合理的なパズル方式。
ここさえしっかり押さえておけば、あとは単純な組み合わせで1万でも1000万ドンでも言えるようになります。
なぜ「1から10」に一番時間をかけるべきなのか?
私自身、ベトナム語を勉強したばかりの頃は数字がうまく聞き取れず、ベトナム人が数字をいうたびに固まっていました。
そこで私が実践したのが、
「筋トレのように、何度も何度も音声を聞き、何度も何度も声に出して繰り返す」
という特訓です。
理屈で考える隙を与えないほど徹底的にシャドーイングを行い、反射的に数字が口から飛び出すまで体に覚え込ませました。この地道な反復トレーニングこそが、結果として一番の近道になったのです。
まずはこの1〜10までの10個の基本単語を、正しい声調とともに丸暗記してしまいましょう。
この基本パーツさえ体に定着すれば、日常の数字のやり取りは劇的にラクになります。
1から10までの読み方一覧
それではさっそく、すべての基礎となる1から10までの読み方を見ていきましょう。一応ゼロの言い方もご紹介しておきます。
| 数字 | 読み方 | 発音(カタカナの目安) |
|---|---|---|
| 0 | không | ホン |
| 1 | một | モッ |
| 2 | hai | ハイ |
| 3 | ba | バー |
| 4 | bốn | ボン |
| 5 | năm | ナム |
| 6 | sáu | サーウ |
| 7 | bảy | バイー |
| 8 | tám | ターム |
| 9 | chín | チン |
| 10 | mười | ムォイ |
これらの数字は日常生活で本当によく使います。ベトナムの街中を歩いていると、こんなフレーズが必ず聞こえてくるはずです。
- 「せーの!」 = một, hai, ba, bất đầu !(1,2,3 スタート!)
- 「はい、チーズ!」 = một, hai, ba, kimuchi !(1,2,3,キムチ!)
- 「乾杯!」 = một, hai, ba, dô !(モッ、ハイ、バー、ゾー!)
カタカナはあくまで目安ですが、まずはこの響きを何度も声に出して定着させてください。これで準備は完了です。次からは、このパーツを組み合わせて二桁以上の数字を作っていきます。
ベトナム語の数字の数え方:「11〜99」と発音の注意点
1から10までの数字を覚えたら、次は11から99までの二桁です。
実はこれも、日本語とほぼ同じ組み立て方です。
「10(mười)」に「1(một)」を組み合わせて「11(mười một)」と並べるだけです。
ただし、20以降は「mười」の声調が変化して「mươi」となるので注意してください。
20= hai mươi 30= ba mươi
法則自体はとても簡単なのですが、一部の数字(1、4、5)だけ発音が変わるというクセがあります。
基本通りに並べても通じない?初心者の落とし穴
「基本通りに読んだはずなのに、市場のおばちゃんに聞き返される…」
初心者の多くがここで一度つまずきます。
ベトナム語では、二桁以上の数字を作るとき、一部の並びで声調や単語が少し変化します。
この不規則ルールを知るだけで、発音が一気にネイティブっぽく通じやすくなります。
ここがポイント!4つの注意すべき読み方
二桁の数字を数えるときに注意すべき変化は、以下の4点です。
- 末尾の「5」は「lăm(ラム)」に変わる
- 15は「mười năm(ナム)」とはならずに、mười lăm(ムオイラム)となります。以後、25〜95まで1の位が5のときはすべて「〜 lăm」と読みます。
- 【要注意】20以降は「mười」の声調が変化して「mươi」となる
- 次に注意すべきは「20」です。10単体は「mười(下がる音)」ですが、20を作る際に 2(hai)+10(mười)で「hai mười」になるのではなく、声調が平坦に変化してhai mươiとなります。以下、20以降の10の位の読み方はすべて「〇〇 mươi」となります。
- 20以降の、末尾の「1」は声調が上がり「mốt(モッ)」となる
- 次に重要なのは「21」です。11は順当に「mười một」ですが、21は「hai mươi một」ではなく、hai mươi mốtと最後の声調が上がります。以下、31〜91まで下一桁に1のつく数はすべて「〇〇 mốt」となります。
- 20以降の、末尾の「4」を「tư(トゥー)」と読む人もいる
- 24や34など、20以降で下一桁に4がつく数を、bốnではなくhai mươi tưのように「tư」に置き換えて読む人もいます。(日本語で数字の4を「よん」と読んだり「し」と呼んだりするのと似ています)
- 私が住む北部でもよく耳にします。特に間違いというわけではありませんし、あなたがそう読んでも問題ありませんので、「そういう読み方もある」と頭の片隅に入れておいてください。
市場で買い物をしていたとき、おばちゃんからいきなり「ba chục(バー・チュック)」と言われて、完全に固まってしまったことがあります。
「なんだそのチュックって…?」とおどおどしていると、実は「3万ドン」のことでした。
この「chục」とは、漢字の「十」に由来する漢越語(ベトナムにおける漢字由来の言葉)で、「十のまとまり」という意味を持っています。日本人の私たちにとっては、「ああ、漢字の『十』のことか!」と思えばスッと頭に入ってきますよね。
たとえば「3万ドン」は、正式には「ba mươi nghìn(バー・ムオイ・ギン)」ですが、市場では千単位(nghìn)が省略されて「ba mươi(30)」と呼ばれますよね。さらにここで、十の位を示す「mươi」の代わりに「chục」が当てはめられ、結果的に「ba chục(バー・チュック)」となって飛び出してきたわけです。
- 2万ドン:hai mươi → hai chục(ハイ・チュック)
- 3万ドン:ba mươi → ba chục(バー・チュック)
- 5万ドン:năm mươi → năm chục(ナム・チュック)
このように、1の位が0で終わるキリのいい数字のときによく使われます。値段以外にも、距離を表すキロメートル;30km(ba chục cây)や、重さを表すキログラム(kg)、さらには年齢や個数など、10をひとかたまりの単位として数える日常のあらゆる場面で「chục」は頻繁に登場します。
タイベオ先生市場で「〜 chục」と言われたら「ああ、十の位(=〜万ドン)のことだな」とピンとくるように準備しておくと、私のように固まらずに済みますよ!
ベトナム語での金額・お金の数え方(100〜1千万ドン)
99まで言えるようになったら、いよいよベトナム生活で避けては通れない「大きな桁(金額)」の数え方です。ベトナム通貨(ドン)はゼロの数が非常に多いため、旅行者や初心者が最もパニックになりやすいポイントです。
タイベオ先生買い物や家賃など普通の支払いで、何百万、何千万といったお金が飛び交います。
ゼロの海でパニック!「万」で考えると必ずフリーズする
移住したばかりの頃、一番苦労したのは「日本語がわかる店員さんが気を使って話してくれる日本語の金額」でした。
例えば、日本食レストランなどで「15万ドンです」と言われると、つい頭の中で「ええと、15????」と変換しようとしてしまい、財布を前にフリーズしてしまうのです。(実際は「150 千」が必要なので150のお金を取り出す必要があります。しかし15という数字が干渉してしまって思考が止まるのです)
- 千(nghìn / nghìn)
- 百万(triệu)
「万」という日本語の枠組みを一度捨て、ピリオド(.)の区切り通りに数えるクセをつけましょう。
コツは、「万」で考えず、常に「 15.000 180.000 25.000.000」など、常に「ピリオドの塊」に頭を切り替えること。これが、スムーズに支払いができるようになる一番の近道です。
基本の桁の単位と「千区切り」の考え方
まずは、桁が上がったときの基本的な単位を3つだけ覚えます。
- 100(百):trăm(チャム)
- 例:100=một trăm / 200=hai trăm
- ※間にゼロが挟まる場合の「linh(リン)」は、漢越語で『零』を意味します。(例:104=một trăm linh tư)
- 1,000(千):nghìn(ギン / ニン) または ngàn(ガン)
- 例:1,000=một nghìn / 10,000(1万)=mười nghìn / 200,000(20万)=hai trăm nghìn
- ※注意:北部では主に「nghìn」ですが、南の方ではもっぱら「ngàn」が用いられています。
- 1,000,000(百万):triệu(チエウ)
- 例:1,000,000=một triệu / 2,000,000=hai triệu
ベトナムドンの計算をラクにするコツ
現在は、1万円が約 165万ドン です(※10年前は約200万ドンでした)。
お金のやり取りで混乱しないためのポイントは、「〇〇万」という日本語の単位に変換しないことです。以下の「ブロック単位」で覚える練習をすると、スムーズに慣れることができます。
- 1,000単位(千ドン / ngàn)
- 下3桁の「.000」をひとつの塊として捉える
- 1,000,000単位(百万ドン / triệu)
- 大きな買い物は「ミリオン(百万)」単位で考える
アドバイス: 日本語の「4桁区切り(万・億)」を捨てて、数字に打たれているカンマ(ピリオド)の通りに読むのが、混乱を抜ける一番の近道です。
ベトナム現地でよく使う「数字の省略形(口語の読み方)」
「数字の基礎はバッチリ覚えたのに、現地の市場やカフェに行ったら全然聞き取れなかった…」これは多くの学習者がぶつかる壁です。
なぜ聞き取れないのか?
それは、ネイティブの日常会話では長々とした数字が驚くほど「省略」されるからです。
教科書通りに話すベトナム人はいない?

はい、これ「trăm hai」ね

え〜「チャムハイ」っていくらだ?!
ハノイの市場に買い物に行き、おばちゃんに値段を聞くと「trăm hai(チャムハイ)」とだけ言われて戸惑ったことがあります。
「チャムハイって何」とプチパニックに陥っていると、実はそれは「12万ドン=một trăm hai mươi nghình 」のことでした。
ベトナムの口語(特にローカルな場面)では、面倒な単位が次々と省かれます。
ただ、この法則をあらかじめ知っておくだけで、まるで暗号が解けたように劇的に数字が聞き取れるようになります。
【上級者向け】リアルな会話で使われる3つの省略ルール
- 20から99までは「mươi(10)」を飛ばす
- 本来「25(hai mươi lăm)」と言うところを、十の単位を省いてhai lăm(ハイラム / 時にはhai nhămとも)と短縮してしまいます。
- 36なら「ba sáu」、54なら「năm tư」と、文字通り数字を2つ並べてポンポンと言うだけです。
- 年齢を言う時にもよく当てはまります。(32 ba hai=32歳)
- 「千(nghìn)」を表すゼロ3つを消して読む
- お金をやり取りする際、値札が「50.000(5万ドン)」の場合、うしろの「.000」の単位を完全に無視して、ただのnăm mươi(50)とだけ言います。
- 例えばフォーを食べに行って、お勘定の時に 「 bốn mươi lăm = 45.000」と言われるというような具合です。
- 「500.000(50万ドン)」なら、năm trăm(500)です。
- 値段表記を「50K」のように1000の位を「K」に置き換えて表記することもよくあります。
- 究極の省略形「trăm hai」の罠
- ここが最大の難関です。120,000ドン(12万ドン)を言う際、律儀に một trăm hai mươi nghìn đồng とは言いません。
- 最初の một(1)と後ろの mươi nghìn(万)をすべて省き、trăm hai(百・二)とだけ言うのが現地のリアルな表現です。
- 同じように、4万2千ドン(42.000)なら「mươi」すら飛ばしてbốn hai(四・二)となります。
タイベオ先生最初はパニックになるかもしれませんが、慣れてしまえば「話すのも聞くのも圧倒的に早い」ことに気づくはずです。
応用編:ベトナム語の電話番号や「曜日」を表す数字
最後に、金額以外で日常生活でよく使う「電話番号」と「曜日」での数字の使い方をご紹介します。実はこちらも、1から10まで覚えていれば難なくクリアできる項目です。
電話番号は「そのまま並べて読むだけ」
ちなみに、ベトナム語で「電話番号」はsố điện thoại(ソー・ディエン・トアイ)と言います。 連絡先を交換したいときは、以下のように聞いてみましょう。
「電話番号を教えてください」 Cho tôi xin số điện thoại.
電話番号の読み方自体に特別なルールはありません。0から9までの数字を、頭から順番にそのままブツ切りで読み上げるだけでOKです。
たとえば、在ベトナム日本国大使館の電話番号「024-3846-3000」を例に読んでみましょう。
024-3846-3000 の読み方
không hai bốn – ba tám bốn sáu – ba không không không
このように、覚えた0〜9までの数字を順番に並べるだけで完璧に通じます。
たとえば、ご自身の電話番号や、泊まっているホテルの番号などは、紙を見ながら順番に発音する練習をしておくだけで、現地でのグラブ(配車アプリ)の運転手とのやり取りなどもスムーズになります。
初心者が混乱する「曜日」のルール(実は数字!)
私がベトナム語を学び始めたとき、ちょっとややこしかったのが「曜日」です。ベトナム語には「月・火・水・木・金・土」という専用の言葉がなく、すべて「第○(thứ:トゥー)」という序数詞(数字)を使って表します。
- 日曜日:Chủ nhật(チュウニャッ ※これだけ数字じゃない例外)
- 月曜日:Thứ hai(第2)
- 火曜日:Thứ ba(第3)
- 水曜日:Thứ tư(第4 ※bốnではありません)
- 木曜日:Thứ năm(第5 ※lămではありません)
- 金曜日:Thứ sáu(第6)
- 土曜日:Thứ bảy(第7)
なぜ月曜日が「2」から始まるのか最初は混乱しますが、「日曜がすべてのはじまり(第1)だから、月曜は第2」と考えると覚えやすいです。
「thứ」は口を少し開けて「トゥー」と発音します。
また、水曜日の4だけは必ず「tư」になる点にご注意ください。曜日がパッと言えるようになると、旅行のスケジュール確認が格段に楽になりますよ!
ベトナム語の数字・金額に関するよくある質問(FAQ)
まとめ:数字がわかるとベトナムはもっと楽しくなる!
この記事では、ベトナム語の数字と金額の読み方について、基礎ルールからリアルな口語の省略形まで解説しました。
少しイレギュラーな読み方や、ケタをごっそり省略する「trăm hai」などの口語形は、最初は頭のなかで変換が追いつかないかもしれません。しかし、これらは実際に日常で使い込まないと慣れない部分でもあります。 まずは「1〜10」までの基本パーツを声に出して練習し、基礎さえ固まればこっちのものです。
数字が聞き取れるようになると、市場での値切りやカフェでの注文など、ベトナムでの時間が何倍も楽しくなります。ぜひ次回のベトナム滞在で使ってみてください。ハノイでお待ちしています!





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