ベトナムでVPNが必要な5つの理由とおすすめ5選【日本人移住者向け】

ベトナムでおすすめのVPN

「えっ、TVerが見られない!?アマプラの映画が見られない!!」

ベトナムに移住したばかりのあなたが、こんなふうに戸惑ったのなら――それは当然のことです。

実はベトナムでは、日本の動画サービスや一部のSNSに地域制限やアクセス制限がかかっており、日本と同じようなネット体験ができないことが珍しくありません。

さらに、フリーWi-Fiの多いベトナムでは通信の安全性にも注意が必要。知らずに使って個人情報が漏洩するリスクもあります。

そんな問題を一気に解決してくれるのが「VPN」です。

VPNを使えば、日本のサーバー経由で接続することができ、日本と同じようにNetflixやTVer、Amazonプライムなどのストリーミングサービスを楽しめるだけでなく、公共Wi-Fiでも通信を暗号化して安全にインターネットが使えるようになります。

この記事では、

  • ベトナムでVPNがなぜ必要なのか?
  • 初心者や移住者におすすめのVPNサービスはどれか?
  • 実際に使うときの注意点は?

といった知りたいポイントをわかりやすく解説していきます。

タイベオ先生

私自身、もっと早くVPNを利用しておけば良かった!というのが正直な感想です。

タイベオ先生

ぜひ最後までお読み下さい。

この記事でわかること
  • ベトナムでVPNが必要な具体的な理由
  • ベトナム在住者におすすめのVPNサービス3選
  • VPNの設定方法と使い方のコツ
  • ベトナムでのVPN利用時の注意点
  • 料金を抑えてVPNを利用する方法
目次

ベトナムでVPNがなぜ必要か?5つの理由

ベトナムからはAbema TVの無料動画もこのように見られない

ベトナムに移住したり長期滞在していると、インターネット環境の違いに戸惑うことが多くあります。

「なぜ日本では普通に使えていたサービスが使えないの?」と感じる場面が頻繁にあります。そこで役立つのがVPNです。

VPN(Virtual Private Network、仮想プライベートネットワーク)とは、インターネット上に仮想の専用回線を構築し、安全に通信できるようにする技術です。

例えるなら、公共の道路(インターネット)を走る車(あなたのデータ)が、透明なトンネル(VPN)の中を通ることで、他の人から中が見えなくなり、安全かつプライベートに目的地にたどり着けるようなものです。

VPNは簡単にいうと、ベトナムのような海外でインターネットをより安全に、プライベートに、そして自由に利用するための便利なツールです。

それでは実際に、ベトナムでVPNが必要になる具体的な理由を5つに分けて詳しく解説します。

①日本のストリーミングサービスが視聴できない

私がベトナムに来て最初にがっかりしたのが、Amazonプライムに加入しているのに、Amazon Prime Videoがベトナムで見られない、ということでした。

Netflix、Amazon Prime Video、Hulu、TVerなど、日本で当たり前に使っていた動画サービスは、海外からのアクセスを地域制限(ジオブロック)で遮断しています。

これは著作権の関係で、各国ごとに配信権が異なるためです。

例えば、Netflixの場合:

  • 日本版Netflix:約5,000作品
  • ベトナム版Netflix:約2,500作品

コンテンツ数が半分以下になってしまい、しかも日本のドラマやアニメはほとんど配信されていません。

TVerに至っては、完全に海外からのアクセスが遮断されており、「通信エラーが発生しました」という警告表示が出ます。

しかしVPNを使えば、日本のサーバーを経由することで、これらのサービスを問題なく視聴できるようになります。

VPNを使えば、地域制限を回避して、日本と同じコンテンツを楽しめる!

②FacebookなどSNSの規制・速度制限

ベトナムでは、政治的に敏感な時期や政府にとって都合の悪い情報が拡散されそうな場合、FacebookやInstagramなどのSNSに対してアクセス制限や速度制限が行われることがあります。

実際に、以下のような現象が頻繁に起こります:

  • 投稿の読み込みが異常に遅い
  • 画像や動画がアップロードできない
  • メッセンジャーの送信が失敗する
  • ライブ配信が途切れる

これは「シャドウバン」と呼ばれる手法で、完全に遮断するのではなく、使いにくくすることで利用を抑制する狙いがあります。

また、2024年12月に施行された政令147/2024/NĐ-CPにより、SNSアカウントの認証が強化され、ユーザーの情報提供義務が課されています。

ソース:https://oneasia.legal/14842

しかしVPNを使用することで、これらの規制を回避し、日本にいた時と同じようにスムーズにSNSを利用できます。

SNSの速度制限や規制を回避できる!

④公共Wi-Fiのセキュリティリスクが深刻

ベトナム生活の醍醐味の一つに、素敵なカフェめぐりがあります。

しかしベトナムのカフェ、レストラン、ホテルなどで提供される公共Wi-Fiは非常に危険です。

多くの公共Wi-Fiは暗号化されておらず、同じネットワークに接続している他の利用者から簡単に通信内容を覗き見される可能性があります

特に以下のような情報が漏洩するリスクがあります:

  • クレジットカード情報
  • オンラインバンキングの認証情報
  • SNSのパスワード
  • 個人的なメッセージの内容

実際に、ベトナムではハッカーによるWi-Fi攻撃が頻発しており、観光客や外国人駐在員が標的になるケースが増えています。

VPNを使用すれば、すべての通信が暗号化されるため、たとえ公共Wi-Fiを使用していても安全にインターネットを利用できます。

公共Wi-Fiでも安全にネットを使える!

④ネット監視、プライバシー保護への対策

ベトナムでは、2019年に施行されたサイバーセキュリティ法により、政府がインターネット通信を監視することが法的に認められています

この法律では以下が規定されています:

  • ISP(インターネットサービスプロバイダー)はユーザーの通信記録を保存する義務
  • 政府はいつでもこれらの記録にアクセス可能
  • 「国家安全保障に有害」とみなされるコンテンツの検閲

つまり、あなたがベトナムでどのウェブサイトを見て、誰とやり取りしているかが、すべて記録されている可能性があります。

特に以下のような活動は注意が必要です:

  • 政治的な内容の検索や閲覧
  • 海外ニュースサイトの閲覧
  • 人権問題に関する情報収集
  • 宗教的な内容のやり取り

ちなみに、この記事を執筆当時の2025年6月から、ベトナムでは、機密性の高さで人気のあったtelegramの使用ができなくなりました。理由はtelegramが犯罪者の温床になっているのに、技術的に政府が監視できなかったからです。

しかしVPNを使用することで、プライバシーを保護することができます。VPNによって通信が暗号化されるため、他者が通信内容を解読することは困難になります。

プライバシーを守り、安心してネットを使える!

⑤仕事でのリモートアクセスが困難

ベトナムから日本の会社にリモートアクセスする際、セキュリティ上の制限で接続できないケースが多発しています。

多くの日本企業では、海外からの社内システムへのアクセスを制限しており、以下のような問題が起こります:

  • 社内のファイルサーバーにアクセスできない
  • クラウドサービスの管理画面に入れない
  • オンライン会議システムが不安定
  • VPNクライアントが接続エラーを起こす
タイベオ先生

実際に、私も仕事で利用しなければならない日本のウェブサービスが、ベトナムからはアクセスできなくて困ったことがあります。

また、ベトナムのインターネット環境は:

  • 国際回線の帯域が狭い
  • 特定の時間帯に速度が極端に低下
  • 海外サーバーへの接続が不安定

これらの問題により、重要な会議中に接続が切れたり、ファイルの送受信に異常に時間がかかったりします。

VPNサービスを利用することで、安定した高速回線を確保でき、日本にいるのと同じような環境で仕事ができるようになります。

仕事の効率が大幅に改善される!

タイベオ先生

このように、ベトナムでの生活において、VPNは単なる「あったら便利なツール」ではなく、快適で安全なネット環境を確保するための必需品と言えます。

ベトナム在住者におすすめVPNサービス5選

では、どんなVPNサービスがおすすめでしょうか。

まず、無料で提供されているVPNもありますが、セキュリティに問題があり、速度も遅く絶対にお勧めしません。必ず信頼できる有料のサービスを利用しましょう。

ここでは、実際にベトナム生活をしている人のニーズに基づいて選んだ、5つのおすすめVPNをご紹介します。初心者向け・コスパ重視・日本企業がいい人など、タイプ別に最適なサービスが見つかるはずです。

1. NordVPN|迷ったらこれ!定番&信頼の世界No.1

NordVPN|迷ったらこれ!定番&信頼の世界No.1

初心者にも安心!迷ったらこれを選べばOK

タイベオ先生

まずは私が使っている、NordVPNからご紹介します。もうどれか迷ったらこれ、というほどおすすめです。接続スピードも快適で、動画も快適に見られています。

特徴:

  • 世界で最も利用されている人気VPN(利用者1億人以上)
  • 日本サーバー多数。NetflixやTVerなど日本の動画も快適
  • 軍事レベルの暗号化+ノーログポリシーでセキュリティ万全
  • アプリのUIが直感的で操作も簡単(日本語対応)

価格: 月額約440円〜(2年契約)/単月は約1,690円

同時接続台数: 10台

デメリット: 短期プランだと割高/契約更新後の割引がないので注意

実際に申し込む方法について詳しく解説した記事がありますので、以下の記事をご参照ください。

2. ExpressVPN|スピード重視ならこれ一択

ExpressVPN|スピード重視ならこれ一択

高速&安定接続でストレスフリーなネット体験

次はVPNの中では、昔から定評のあるExpressVPNです。こちらのVPN高速接続が売りで、スピード重視の方に特におすすめです。

特徴:

  • ストリーミングやオンライン会議に強い、高速VPNの代表格
  • 独自プロトコル「Lightway」で爆速&安定接続
  • 世界94か国・3,000台以上のサーバー展開
  • 日本語UI&24時間チャット対応あり

価格: 月額約880円(12ヶ月契約)/単月は約1,660円

同時接続台数: 8台

デメリット: 他と比べてやや高め/機能に対してはシンプル

3. Surfshark|家族や複数端末ならこれ!圧倒的コスパ

Surfshark|家族や複数端末ならこれ!圧倒的コスパ

無制限接続でこの値段?コスパ最強の人気VPN

特徴:

  • 1契約で何台でも接続できるから家族や複数デバイス向き
  • 月額約290円〜(2年+3ヶ月無料)という圧倒的安さ
  • 広告ブロックやマルウェア対策も搭載
  • アプリは洗練されており、日本語対応済み

価格: 月額約290円〜(長期契約)/単月は約1,640円

同時接続台数: 無制限

デメリット: 時間帯やサーバーによっては速度が不安定なことも


4. MillenVPN|日本語サポートで安心!日本企業のVPN

MillenVPN|日本語サポートで安心!日本企業のVPN

英語が不安な人にぴったり。日本企業が運営する安心感

MillenVPNは日本企業が運営する、コストパフォーマンスの高い国産VPNです。7日からのワンタイムプランもあるので、一時的な海外コンテンツ視聴や、出張など短期間でVPNが必要な場合おすすめです。

特徴:

  • 日本企業(アズポケット)運営で、サポートも日本語OK
  • 日本国内サーバーが充実。TVerやAbemaTVの視聴にも最適
  • 操作画面もマニュアルも完全日本語対応
  • ベトナム在住日本人ユーザーからの評価も高い

価格: 月額約396円〜(2年契約)/単月は約1,485円

同時接続台数: 10台

デメリット: 海外サーバーが少なめ/アプリUIがやや古い印象

5. スイカVPN|中国への移住者に人気の老舗VPN

スイカVPN|中国への移住者に人気の老舗VPN

中国で使いたいならおすすめです。

スイカVPNは、日本企業が運営する、特にインターネット規制の厳しい中国での利用に強く、日本語サポートが充実したVPNサービスです。

特徴:

  • IPTVや地上波、BS/CS放送、NHKオンデマンド視聴に対応
  • 長年、在外邦人に支持されるベテランVPN
  • ベトナムなどアジア圏での使用実績が多く、動作安定
  • サポートも日本語で対応。信頼性◎

価格: 月額約938円(1年契約)/単月は約1,097円

同時接続台数: 最大50台(プランによる)

デメリット: 長期プランの割引率が控えめ/1分間に10通までといったメール送信の制限がある

迷ったらこの早見表!

VPN名特徴価格(月額)同時接続台数日本語対応おすすめタイプ
NordVPN総合力No.1。初心者にも安心約470円〜6台あり初めてVPNを使う方
ExpressVPN高速&安定の王道約880円〜8台あり高速重視・ビジネス利用
Surfshark無制限接続&激安価格約290円〜無制限あり家族利用・コスパ重視
MillenVPN日本企業運営、サポート充実約396円〜10台完全対応英語に不安がある方
スイカVPNIPTV対応、日本TVに強い約792円〜5台あり長期移住者、TV好きな方承知しました。それでは次の見出し:

ベトナムでVPNを使う際の設定と注意点

「VPNって難しそう…」「ベトナムで使って問題ないの?」

そんな不安を解消するために、VPNの導入手順と使用時の注意点をまとめました。

スマホでの簡単設定方法

最近のVPNは、アプリをインストールすればほぼ自動で使えるようになっています。

【手順(iPhone/Android共通)】

日本に接続するときは日本のアイコンを押すだけ
日本のサーバに接続完了!
  1. App Store / Google PlayでVPNアプリ(例:NordVPN)をダウンロード
  2. アカウントを作成し、プランを選択(無料体験や返金保証あり)
  3. アプリを開いて「日本サーバー」を選択
  4. 「接続」をタップするだけ!

すぐに接続が完了し、日本のネット環境と同様に使用できます。

パソコンでの設定手順(Windows/Mac)

NordVPNアプリから日本を選ぶだけでOK

PCでも基本はアプリを使えば簡単です。

各VPN公式サイトからアプリをダウンロード → ログイン → サーバー選択 → 接続、の4ステップで完了。

一部のVPN(MillenVPNやスイカVPN)では、手動でOpenVPN設定ファイルをインポートする必要がある場合もありますが、マニュアルが用意されているので安心です。

ベトナムでVPN利用時の法的注意点

「VPNって違法じゃないの?」と心配される方もいますが、2025年6月現在、ベトナムではVPNの使用自体は違法ではありません

ただし、以下の点にはご注意ください:

  • VPNを使っても違法コンテンツの閲覧や配信は禁止されています
  • 政治的に過敏な内容をSNSなどで発信する行為には注意が必要
  • 学校・公共施設・企業のネットワークではVPN使用が制限されていることも

あくまで「自分の安全とプライバシーを守るためのツール」として正しく使いましょう。

接続が不安定な時の対処法

ベトナムの通信環境では、一部時間帯でVPN接続が不安定になることがあります。以下の対処法を試してみてください。

タイベオ先生

たまにGoogle検索やGoogleマップが繋がりにくい時があります

  • 一度VPNをOFFにして再接続
  • サーバーを「日本」→「シンガポール」→「韓国」などに変更してみる
  • プロトコル設定を「自動」から「OpenVPN」または「WireGuard」に変更
  • 通信制限が強いWi-Fi環境(空港・寮など)ではモバイルデータで試す

それでも改善しない場合は、別のVPNサービスを試すのも選択肢です。

タイベオ先生

私はNordVPNで特に日常遣いで困ったことはありません。

VPNサービス料金比較と選び方のコツ

VPNは、短期で使うか長期で使うかによってコストが大きく変わるサービスです。また、接続できる台数やサポート体制も価格に直結します。ここでは、失敗しないVPN選びの3つのコツを解説します。

長期契約で大幅割引を狙う

VPNの料金プランは、契約期間が長くなるほど月額が安くなる仕組みになっています。

たとえば:

サービス1ヶ月プラン1年プラン(月額)2年プラン(月額)
NordVPN約1,690円約650円約440円
Surfshark約2,300円約388円約308円
ExpressVPN約1,748円約900円約725円

2年契約を選ぶことで、単月利用と比べて50〜80%のコスト削減が可能です。

ただし、2年後は急に高くなるので要注意です。契約時には自動更新が設定されていますので、契約後すぐに自動更新をオフにしましょう。契約が切れてから再度プランを申し込み直すか、別のVPNを申し込むかすることにより、長期的にコストを安く抑えることができます。

「しばらくベトナムに住む予定がある」「動画や仕事で常にVPNを使う」人には、長期契約が断然お得!

無料体験期間を有効活用する方法

多くのVPNサービスでは、30日間の返金保証制度(実質無料体験)が用意されています。

  • NordVPN、Surfshark、ExpressVPN、MillenVPNなどが対象
  • スイカVPNは7日間の無料試用期間あり

この制度を活用すれば、以下のような使い方が可能です:

  1. 日本のストリーミングサービスに本当に繋がるか試す
  2. ベトナムでの通信速度や安定性を比較する
  3. アプリの使いやすさを確認する

使ってみて満足できなければ、期間内にキャンセルして手続きを踏めば全額返金されます。ただし、サービスをキャンセルするだけでは返金されませんのでご注意下さい。ちゃんと期間内に「返金申請」をしなければ返金されません。

返金保証制度を利用される場合は、公式ホームページの説明をよく読んで利用して下さい。

複数デバイスで使えるプランを選ぶ

VPNは、1契約で複数の端末に同時接続できるかどうかも大きな選定ポイントです。

サービス同時接続台数特徴
Surfshark無制限家族全員で共有OK、神コスパ
NordVPN10台通常利用には十分な範囲
MillenVPN10台スマホ + パソコン + タブレットもカバー
ExpressVPN5台高速だが家族シェアにはやや不向き
スイカVPN最大50台(プラン別)TV視聴用の端末と併用可能
  • ひとり暮らしでもスマホ・PC・Fire TV Stickなどで3〜4台は必要
  • 家族やパートナーと共有したいなら無制限対応のSurfsharkが有力候補

まとめ

VPN選びに迷ったら、まずは「使う目的」と「使う期間」を明確にしましょう。そして、長期割引や無料体験、接続台数などを比較して、自分にとって一番“損しない”VPNを選ぶのがコツです。

ベトナムでおすすめのVPN

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